寝る時におすすめの照明は?寝室や就寝時に適した色温度・照度・照明手法

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今回は寝る時やリラックスタイムにおすすめの色温度や照度、照明手法などを解説します。弊社DNライティングの製品を使用した寝室・ベッドの照明デザイン事例もご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

目次

1.睡眠と照明の関係
2.寝る前・寝る時におすすめの照明条件
3.寝る時やリラックスタイムにおすすめの照明手法
4.寝室照明のデザイン事例
5.シミュレーション施設でご体感いただけます
6.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

 

 

睡眠と照明の関係

人間の身体には、サーカディアンリズム(概日リズム)という、いわゆる体内時計の機能がもともと備わっているのですが、このサーカディアンリズムは25時間前後のサイクルで、毎日およそ1時間の誤差が生じていると言われています。

この誤差は本来、太陽の光や食事、運動などの刺激で修正されていきますが、昔の人々のように、日の出とともに目覚め、日の入りとともに眠るという生活が困難な現代では、サーカディアンリズムが乱れて夜に寝付きが悪くなったり、反対に日中に眠気が襲ってきたりと、日常生活に支障をきたしている人が多い傾向にあります。

現代の生活で昔のような規則正しい日常を送るには、規則正しい生活と適度な運動、そして朝目覚めた時に太陽光を浴び、寝る前はデジタル機器から発せられるブルーライトを浴びないようにするなど、光をコントロールすることも大切なのです。

関連記事:間接照明がもたらす空間への効果・心身への効果【​​事例あり】

寝る前・寝る時におすすめの照明条件

寝る前・寝る時におすすめの照明条件

では、身体がリラックスし、自然と眠くなる環境を整えるには、どのように照明をコントロールしたら良いのでしょうか?快適な眠りを促す照明条件について見ていきましょう。

寝る時の照明①:色温度の最適値

色温度とは光の色を数値で表したもので、数値が高いほど青みがかり、低いほど赤みがかるという性質があります。単位はK(ケルビン)です。

寝る前、そして寝る時に適した色温度は暖色系に分類される3000K以下の光で、リラックス効果を高め、心地よい休息感を演出する効果が期待できます。また、暖かみのある光は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促進し、自然な睡眠サイクルをサポートする働きもあります。

逆に、色温度の高い青みがかった光には覚醒作用があり、睡眠の妨げとなってしまうため、スマホなどのデジタル機器は触らず、最低でも寝る前の1時間前からは3000K以下の色温度に調整するのが理想的です。

関連記事:照明の色温度とは?空間への効果とシーン別おすすめ色温度

寝る時の照明②:照度の最適値

照度とは照明の明るさを示す指標で、光があたっている面の明るさを表す「ルクス(lx)」で示されます。

寝る前・寝る時は照度を下げた方が寝付きが良くなるというのは皆さんご存じかと思いますが、具体的な数値として、日本産業規格(JIS)の照明基準総則(JIS-Z9110-2010)では、眠りを妨げない明るさの目安は20lxと記されています。また、寝室で読書をする際の明るさは500lxが適切だとされています。

ですので、寝室の照明器具は20lxから500lxの範囲内で調光できるものを選ぶと良いでしょう。もっと言えば、細やかに調光できるタイプの照明がおすすめです。

関連記事:ルーメンとは何?間接照明に必要な明るさと適するシーンをご紹介

寝る時の照明③:光源の種類

光源とは光を発する物体そのものを指し、光源によって対応できる色温度や照度、光の性質が異なります。

寝る前や寝る時におすすめの光源として一番おすすめなのがLED電球です。LED電球は色温度や明るさが細かく調整できる製品が多く、長寿命で消費電力も少ないため、経済的かつ環境にも優れています。

また白熱電球も寝室に適した光源です。約2700Kの温かみのある光を発し、調光可能なタイプも販売されています。しかし、白熱電球は消費電力が大きく、寿命が短いというデメリットがある上、光源が高温になりやすく、火傷や発火のリスクがあることから、やはりLED電球を選ぶのがおすすめです。

一方、寝室におすすめしない光源としては、蛍光灯があげられます。蛍光灯は長寿命で広範囲を明るく照らせるメリットがあるものの、光源の性質上、ちらつきが感じられやすいので、寝る時やリラックスタイムには不向きです。色温度の範囲自体は3000Kから6500Kと広いため、必ずしも寝室に適さないわけではありませんが、特にリラックスしたい場面では避けるのが無難です。

なお、規制によって一般照明用途の蛍光灯は2027年までに段階的に生産終了及び輸出入が禁止となり、新規の蛍光灯器具(照明本体)についてはすでに各メーカーで生産が終了しています。

現在使用している製品を継続して使用することや、廃止日までに製造された蛍光灯の売り買いが禁止されているわけではありませんが、今後入手できなくなりますのでご注意ください(※)。

関連記事:LED照明は交換なしで何年使える?蛍光灯や白熱電球との違いを解説

※出典:一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は2027年までに廃止されます|環境省

寝る時やリラックスタイムにおすすめの照明手法

次に、寝る時やリラックスタイムにおすすめの照明手法について見ていきましょう。

間接照明を活用する

寝る時やリラックスタイムに最適な照明手法のひとつに、間接照明があります。間接照明とは光源が直接見えないように造作内に納め、壁や天井に光を反射させて空間を照らす方法です。視覚的な刺激が少ないのでリラックス効果が高く、また、照度を下げれば空間全体にほんのりと広がる常夜灯としても活用できます。

さらに、光源や照明器具が隠れて空間がスッキリとしてモダンな印象になりますし、視線を天井や壁に向けさせることで空間に奥行き感を持たせることも可能です。

間接照明を設置する際は、特にベッドに横たわった時に眩しさを感じないような照明計画が重要で、一般的には、ベッドの枕元(ヘッドボード)や足元(フットボード)に照明器具を設置する方法が多く採用されています。ヘッドボードに設置する際には、左右のベッドでスイッチ回路を分けると、より快適な寝室になるでしょう。

関連記事:間接照明とは?種類・照明器具などの基礎知識や空間演出のポイントについて

ベッドサイドライトを活用する

フロアランプやテーブルランプのようなベッドサイドに置く照明器具(ベッドサイドライト)も、寝る時やリラックスタイムにおすすめの照明手法です。ベッド周辺のみを照らすため、同じ部屋で寝ている人の睡眠を妨げる心配も少なく、寝る前の読書タイムや夜中にトイレに起きる時、子どものお世話をする時にも非常に役立ちます。

また、光源が直接見えないタイプのベッドサイドライトを選べば間接照明としての役割も果たし、リラックス効果を高めることができます。さらに、ベッドサイドライトはインテリアのアクセントにもなりますので、寝室をおしゃれに演出したい場合にもおすすめです。

寝室照明のデザイン事例

次に、弊社DNライティングの照明器具を使った寝室の照明デザイン事例をご紹介していきます。

ヘッドボードに間接照明を設置したケース

ヘッドボードに間接照明を設置したケース/JR東日本ホテルメッツ 横浜(撮影:荒木文雄) JR東日本ホテルメッツ 横浜
(撮影:荒木文雄)

こちらのホテルの客室では、造作で照明BOXを制作し、弊社のLEDモジュール「LEDモジュール FXS-LED(※生産終了)」を内蔵しています。

ヘッドボードから上に伸びる光が壁を柔らかく照らし、リラックスした雰囲気を演出しています。

※生産終了につき後継製品「LEDモジュール FXS2-LED」をご参照ください。

「JR東日本ホテルメッツ 横浜」の詳細 >

LEDモジュール FXS2-LEDの詳細

LEDモジュール FXS2-LED

製品名 LEDモジュール FXS2-LED
特徴 フレキシブル
最小曲げ半径50mm
連結可(1系統5000mm以内)
60mm毎に切断可能
特寸対応可

ベッドの足元に間接照明を設置したケース

ベッドの足元に間接照明を設置したケース/22 PIECES(撮影:繁田諭写真事務所) 22 PIECES
(撮影:繁田諭写真事務所)

こちらもホテルの客室です。

くつろぎやすい環境を整えるために直接光による照明を極力排除し、全体的に低色温度で設定しています。小上がりにしたベッドの足元には床面に向けた間接照明を設置、天井には壁面に向けた間接照明と、天井に向けた間接照明を設置し、さらにソファのサイドにはインテリアのアクセントにもなるフロアライトを設置しています。

照明器具は、高い光束値からきめ細やかに調光できる0-100%調光型の「HAS-LED-FMZ(※生産終了)」を採用しました。

※生産終了につき後継製品のTRIM LINEシリーズ「TRM-FMZ」をご参照ください。

「22 PIECES」の詳細 >

建築化照明 TRM-FMZの詳細

製品名 建築化照明 TRM-FMZ
特徴 コーナー部もシームレスに繋がる光源交換型照明器具
LEDモジュール交換型
白色アルマイト仕上げ
埋め込み取り付け可能
電源内蔵
0%-100%調光型

直接光(プロファイルシステム)を採用したケース

聖マリアンナ医科大学病院 特別療養環境室(撮影:荒木文雄) 聖マリアンナ医科大学病院 特別療養環境室
(撮影:荒木文雄)

こちらは病院の一室で、間接照明ではなく、直接照明を採用したケースとなります。ライン状の照明器具で空間を演出していますが、寝る時に眩しく感じることがなく、ちょうど良い明るさを演出しています。

このような内装造作として作られた照明BOX内にLED灯具を納め、乳白のアクリルでフタをする構造をプロファイルシステムといい、本事例では「PFS」というプロファイルシステムを採用しています。

照明BOXの構造や器具の放熱を考慮した造作寸法、中に入れる照明器具の選択に悩まれることなく、ヘッドボードに間接照明を取り入れていただくことが可能です。

また、弊社のプロファイルシステムは、アルミボディーと薄いアクリルで構成されたミニマムなサイズの照明BOXで、従来よりも省スペースで造作に納まり、隅まで光の途切れがない均一な照明が実現可能です。

「聖マリアンナ医科大学病院 特別療養環境室」の詳細 >

プロファイルシステム PFSの詳細

プロファイルシステム PFS

製品名 プロファイルシステム PFS
特徴 フレキシブルLEDモジュールFX50-LEDのハウジングユニット
最長5mまでのドットレスなライン照明を実現
幅18mm×高20mmのコンパクトボティ
埋め込み取り付け可能
切断可能
JCD PRODUCT OF THE YEAR 2019 グランプリ受賞

シミュレーション施設でご体感いただけます

今回は、就寝時におすすめの照明条件や照明手法についてご紹介しました。

DNライティングのプロファイルシステムは、造作家具の寸法に合わせて長さが調節でき、さらにディフューザーとハウジングがセットになっているため施工の手間が省けます。

照明器具に関しては、明るさのバリエーションや、調光制御の種類も幅広く取り揃えていますので、必要な明るさや機能(調光制御や度合い)に合わせて最適な器具が見つかるはずです。

また、DNライティングでは『色温度・配光・明るさ』と『設置位置・角度』をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪に設けています。照明計画でお悩みの方や、実際の見え方などを体感されたい方、製品について直接説明を受けられたいという方はご利用ください。

体感型施設『照明実験空間 TOKYO / OSAKA』の詳細・ご予約 >

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング 私たちDNライティングは、業務用照明の専門メーカーです。

現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。

  • 様々な空間に対応する多彩な品揃え
  • お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
  • 多品種と高品質を支える自社生産体制
  • 照明その他電気工事の請負・設計監理

照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。

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