キッチンの吊り戸棚に適した照明|選ぶポイントやおすすめの製品を紹介

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キッチンの吊り戸棚は、キッチンの壁上部に取り付けられる収納棚で、収納としての活用のほか、照明設置場所としても有効活用が可能です。

そこで本記事では、キッチンの吊り戸棚に適した照明の選び方について紹介します。

また、キッチン吊り戸棚に設置できるおすすめのスリムな照明製品についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.キッチンの吊り戸棚に設置する照明の役割とは
2.キッチンの吊り戸棚に適した照明の選び方
3.キッチンの吊り戸棚の照明は設置位置に注意
4.キッチンの吊り戸棚におすすめの照明製品
5.キッチンの吊り戸棚の照明を設置して調理作業を安全に
6.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

 

 

キッチンの吊り戸棚に設置する照明の役割とは

吊り戸棚にある照明の役割として挙げられるのは「調理スペースを明るくすること」。調理スペースが明るいと、細かい調理作業が捗る、食材が腐敗していないかが確認しやすい、キッチンの汚れを見やすくするといったメリットがあります。

しかし、キッチン全体の照明だけでは、手元の明るさが足りず、自分の影や調理器具の影で手元が暗くなることがあります。

特にキッチンは刃物や火を使う場所なので、安全な調理のためにも吊り戸棚の照明の設置はした方が良いでしょう。

なお、理想的なキッチンを演出する照明の選び方については、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:「キッチン照明の選び方|おしゃれな演出と機能性を両立するポイントとは?」

キッチンの吊り戸棚に適した照明の選び方

キッチンの吊り戸棚の照明は設置位置に注意 POPO house
(撮影:株式会社 鳥村鋼一写真事務所)

キッチンは包丁やピーラーといった刃物を使用するため、安全な調理作業を行うには吊り戸棚に照明の設置をしたいところ。

ただ、吊り戸棚の照明の選択を誤ると、手元の明るさが十分でない、影ができて作業がしづらいといった問題につながる可能性があります。

そこで、吊り戸棚の照明の選び方を5つのポイントに分けてまとめましたので、次から詳しく見ていきましょう。

選び方のポイント①明るさ

吊り戸棚に適した照明を選ぶ際は、まず明るさがポイントとなります。

キッチンの吊り戸棚下は調理作業スペースであるため、十分な明るさの確保が必要です。

照明器具の明るさを表す単位には「ルクス(lx)」あるいは「ルーメン(lm)」があります。

ルクスは光に照らされた場所(机や壁の面など)の明るさを指し、ルーメンは照明器具自体が持つ明るさを指します。ここでは「空間全体の明るさ」つまり、調理作業スペースの明るさを示すことが可能なルクスでご説明しましょう。

日本産業規格(JIS)では、キッチン全体の明るさを100ルクス、調理台や流し台といった場所では、最低でも300ルクスが推奨されます。

300ルクスの明るさが推奨されるのは調理台や流し台のほかにも、浴室や脱衣室での化粧・洗面が挙げられます。

ただ、明るさの感じ方は人それぞれ違うものです。手元をしっかりと明るくしたいのであれば、読書や勉強、パソコン作業で適しているとされている500〜750ルクスを目安にすると良いでしょう。

選び方のポイント②色温度

吊り戸棚の照明を選ぶうえでのポイントの2つ目が色温度です。

色温度とは、光源が発する光の色味を示す指標で、「ケルビン(Kelvin、 K)」という単位で表されます。

色温度の数値が低いと暖かい印象を与え、色温度の数値が高いと冷たい・爽やかといった印象を与えられます。

  代表的な色温度
低い色温度 電球色 2,800K
温白色 3,500K
中間の色温度 白色 4,200K
高い色温度 昼白色 5,000K
昼光色 6,500K

低い色温度は、暖色系の光で暖かくリラックスした雰囲気を作り出します。例を挙げるとろうそくの光がイメージしやすいかもしれません。住宅のリビングルームや寝室、レストランの照明に使用されるケースが多い色温度です。

対して高い色温度は冷色系の光で、青みがかった色味が特徴的。作業場や病院、教室といった集中力が必要な場所に適した色温度です。

キッチンでは作業のしやすさを考慮して、中間からやや高めの色温度が好まれる傾向にあり、具体的な数値で表すと4,000〜5,000Kがおすすめです。4,000〜5,000Kだと、手元をしっかり照らしながらも、自然な明るさとなります。

またオープンなLDK空間であれば、必要に応じて色温度の変更が可能な調光機能を持つLED照明を選ぶと良いでしょう。

選び方のポイント③交換方法

吊り戸棚の照明の選び方のポイントの3つ目は交換方法です。

照明器具には「光源一体型」と「光源交換型」という2つのタイプがあります。

光源一体型

光源一体型とは照明器具と光源(LEDや電球など)が一体化しているタイプの照明器具を指します。

一般的に値段が安価に設定されているケースが多く、導入しやすいのが特徴です。

ただ、光源が取り外せないため、光源が切れた場合は照明器具全体を交換する必要があることや、好みの色温度や明るさを後から調整できないといったデメリットがあります。

光源交換型

光源交換型は、照明器具とは別に光源が取りつけられており、光源が切れてしまった際は、光源だけを交換できるタイプの照明器具です。

色温度や明るさ、光源の種類を都度選択できるため、環境に合わせてカスタマイズが可能なことや、照明器具は交換しなくても良いので環境への負荷も軽い点もメリットです。

ただ、光源だけを交換しているうちに、照明器具だけが劣化するため、デザインや性能が古く感じられるといったデメリットはあるでしょう。

選び方のポイント④配光

吊り戸棚に適した照明の選び方4つ目のポイントは配光です。

配光は、光源から放射される光の分布のことで、どの方向、どれだけの強さで光が広がるかを表し、照明の計画や設計において重要な要素となります。

配光には、広い範囲を均等に照らす「拡散配光」や特定の対象を強調するために使われる「集光配光」がありますが、キッチンの吊り戸棚の場合は拡散配光のような広がる光が良いでしょう。

というのも、拡散配光だと影ができにくいためです。集光配光だと影ができやすく、手元が見にくくなる場合があります。

選び方のポイント⑤作業の邪魔にならないか

選び方のポイント⑤作業の邪魔にならないか

キッチンの吊り戸棚に適した照明の選び方5つめのポイントは、作業の邪魔にならない照明かどうかです。

調理スペースは限られた空間であるため、吊り戸棚に設置する照明器具のサイズが大きいものだと、照明器具に頭をぶつけたり、光源が目線の近くにあって眩しく感じたりと作業に支障が出るかもしれません。

そこで、吊り戸棚に設置する照明器具は薄型のものや埋め込みが可能なものがおすすめです。

例えば、画像は展示会でのキッチン照明の事例ですが、吊り戸棚に埋め込み取り付け可能なLEDモジュール(製品名:MC-LED4 S)を設置しています。

スリムなサイズの照明であるため、調理スペースの空間を圧迫することなく、キッチンがすっきりとしている印象が与えられます。

キッチンの吊り戸棚の照明は設置位置に注意

キッチンの吊り戸棚の照明は設置位置にも注意する必要があります。

吊り戸棚の下は調理作業を行うスペースですので、できるだけ影ができないように照明を設置することが重要です。

例えば、キッチンのタイプによっては吊り戸棚下には照明だけでなく、網状の収納棚が設置されている場合があり、照明の位置が適切でないと、吊戸棚下にある収納棚の影ができることも考えられます。

収納棚のようにほかの要素が干渉してしまうことがないよう、実際に作業をすることをイメージしながら照明の設置位置を考える必要があるでしょう。

キッチンの吊り戸棚におすすめの照明製品

最後にキッチンの吊り戸棚におすすめしたいDNライティングの照明製品をご紹介します。

キッチンの吊り戸棚におすすめ照明製品①TA-LED

キッチンの吊り戸棚におすすめ照明製品①TA-LED

製品名 TA-LED
特徴 LEDたなライト
電源内蔵型
コンパクト設計
棚全面照射型
乳白半透明カバー
電源は左右のコネクタから給電可能
木・スチール・ガラス棚に取り付け可
什器の間接照明にも使用可

製品情報 >

TA-LEDは商品棚に使われるライトですが、調理時の手元を照らすキッチンライトとしても活用可能。

  • 薄型(高さ14.8mm)
  • サイズラインナップが豊富(長さ282~1738mmの15サイズ)
  • 色温度の展開が豊富(2800~6500K かつ高演色タイプもあり)

上記の特長から、戸棚のサイズに合わせて、長さや色温度の選択が可能ですので、意匠性を重視したいキッチンにも最適な製品です。

キッチンの吊り戸棚におすすめ照明製品②SFL

キッチンの吊り戸棚におすすめ照明製品②SFL

製品名 SFL D
特徴 Seamlessline LED照明器具(シームレスライン)
ドーム型カバー
非調光型
コンパクト型
電源内蔵

製品情報 >

製品名 SFL S
特徴 Seamlessline LED照明器具(シームレスライン)
スクエア型カバー
非調光型
コンパクト型
電源内蔵

製品情報 >

SFLは長さ307〜1469mmまで32サイズが展開されているため、戸棚のサイズに合わせて適切な長さを選択可能です。

さらに電源内蔵の業界最小クラスのサイズで、戸棚の埋め込みも可能。直付けにしても邪魔になりません。

カバーはドーム型とスクエア型の2種類から選べ、意匠性を高めつつ環境や使用状況に合わせて選択ができます。

また、SFLの40%の明るさである低輝度タイプの「SFL-P4」は「明るさを控えめにしたい」という方にもおすすめの製品です。

関連記事:「電源内蔵のコンパクトLED照明器具 「SFL」の低輝度タイプを開発」

キッチンの吊り戸棚の照明を設置して調理作業を安全に

キッチンの吊り戸棚に適切な照明についてご紹介しました。

包丁やピーラーといった刃物を使う調理スペースは、手元をしっかりと明るくできる照明を設置する必要があります。

また、キッチンのような作業が必要なスペースでは、照明器具は大きいものよりも小さく納まるものが適しています。さらに、LED照明の粒が作業台やシンクに映りこむことがないよう、乳白カバー仕上げの照明器具だとより良いでしょう。

DNライティングの製品はサイズバリエーションが豊かで、コンパクトな照明を強みとしているため、吊り戸棚との相性も良く、すっきりとしたキッチン空間を実現可能です。

吊り戸棚のサイズに合わせて、製品をご提案しますのでお気軽にご相談ください。

なお、『色温度・配光・明るさ』と『設置位置・角度』をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪に設けています。こちらもぜひお立ち寄りください。

体感型施設『照明実験空間 TOKYO / OSAKA』の詳細・ご予約 >

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング 私たちDNライティングは、業務用照明の専門メーカーです。

現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。

  • 様々な空間に対応する多彩な品揃え
  • お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
  • 多品種と高品質を支える自社生産体制
  • 照明その他電気工事の請負・設計監理

照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。

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