LED照明は交換なしで何年使える?蛍光灯や白熱電球との違いを解説
目次
1.LED照明の光源寿命は40,000時間前後
2.光源寿命を迎えたLED照明もすぐに使えなくなるわけではない
3.LED照明の寿命が長い理由
4.故障する前に交換しよう!LED照明を交換する目安を紹介
5.長寿命のLED照明だからこそ保証の長い商品を選ぼう
6.まとめ
利用時間の長い店舗やオフィスの照明には、長寿命で取り替えの手間が少ないLED照明がおすすめです。
ただし、導入費用が下がってきたとはいえ、LED照明は蛍光灯や白熱電球よりもコストがかかるため、もうひと押しがないと導入しづらいと思う方も多いでしょう。
そこで今回は、LED照明の大きなメリットである寿命の長さやLED照明を交換する目安などをお伝えします。
1. LED照明の光源寿命は40,000時間前後
一般的に、LED照明の光源寿命は40,000時間程度です。
この40,000時間という寿命は、日本の照明器具に関する基準を作っている団体である日本照明工業会のガイドラインによって定められたものです。
※1 もちろん、商品によっては40,000時間に満たない光源寿命を持つものもありますが、照明用に作られている白色のLEDの定格光源寿命は最低でも40,000時間程度がJIS規格の要求水準となっています。
一方、白熱電球の一般的な寿命は1,000時間から2,000時間ほど、蛍光灯の一般的な寿命は6,000時間から1万2,000時間ほどです。
照明としての寿命を比べた場合、LED照明は蛍光灯や白熱電球よりも圧倒的に長持ちします。寿命が長いということは、交換の頻度を減らせるということです。
特に、高所や屋外といった交換の手間がかかる場所の照明にはLEDが向いています。
※1 日本照明工業会:高品質照明用LED光源の性能要求指針 ガイドB011:2014
2. 光源寿命を迎えたLED照明もすぐに使えなくなるわけではない
40,000時間使ったLED照明がどうなるのかというと、新品の状態よりも30%ほど暗くなるだけで、すぐに使えなくなるわけではありません。
理由は二つあります。一つは、日本照明工業会のガイドラインにおいて、LED照明の寿命が「照明の明るさが初期の70%になるまで」と定義されているから。
もう一つは、LED照明の発光ダイオードは、電気を通せば理論上半永久的に光る装置だからです。
蛍光灯や白熱電球は、光を出すために使われているフィラメントが焼き切れるため、寿命を迎えると照明が明滅したり点灯しなくなったりします。
一方、LED照明は基本的に発光ダイオード以外の部品の劣化によって光量が落ちていくため、物理的に破損しない限りは徐々に暗くなっていくだけなのです。営業中に突然、照明が点かなくなるといったトラブルが起こりづらい点も、店舗照明にLEDをおすすめする理由です。
3. LED照明の寿命が長い理由
LED照明の寿命が一般的な照明よりも長いのは、光を生み出す装置が物理的に劣化しづらいからです。
たとえば、一般的な蛍光灯や白熱電球は、フィラメントとよばれる細い電線に電気を通し、フィラメントを加熱することで光を生み出しています。きれいな白い光を出すためには高温が必要になるため、構造上フィラメントは使えば使うほど劣化し、いずれ焼き切れて使えなくなってしまうわけです。
しかし、LED照明は、「電気を流すと光る」という性質を持った物質を使って光を生み出しています。
電気を熱エネルギーに変換して光を生み出す照明と違って、電気を直接光に変換できるLEDは、熱によるダメージを受けづらい分、寿命が長いのです。
4. 故障する前に交換しよう!LED照明を交換する目安を紹介
LED照明は、設置してから8~10年ごとに新しいものへ交換しましょう。
LED照明に使われている発光ダイオードは、長く使ってもほとんど劣化しませんし、寿命を迎えても徐々に暗くなっていくだけなので、一見問題ないと思う方も多いです。
しかし、発光ダイオード以外の部材の寿命が短くては照明器具として寿命が長いとは言えません。
その主要な構成部材として電源に使われるコンデンサーやトランス等の巻線類が長期使用により劣化するため、定期的な交換が必要なのです。
5. 長寿命のLED照明だからこそ保証の長い商品を選ぼう
オフィスや店舗に照明を導入する場合、保証の長い商品を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、保証期間の短い商品を購入し、保証期間後にLED照明が故障してしまったら大きな損害を受けることになってしまうからです。
保証期間の長いメーカーの商品を選んでいれば、安心して店舗照明に投資できます。
その点、DNライティングの屋内用LED照明は原則3年保証です。
プロユースの照明器具は、一般家庭のものと違って使用時間が長いこともあり、1年保証のものも少なくないため、保証期間を重視するなら長く付き合っていける照明メーカーの商品を選びましょう。
なお、店舗設計から一つのメーカーに相談していれば、将来的に使っている照明が廃番になっても同等品を取り寄せたり、代替品を提案してもらったりしやすいというメリットもあります。
6. まとめ
LED照明は、白熱電球や蛍光灯の数倍長持ちする照明器具です。
ただ、利用できる期間が長い分、早く故障した場合の損害が大きくなりやすいので、ある程度保証期間の長いメーカーのLED照明を導入しましょう。
また、蛍光灯や白熱電球ではなくLED照明を選ぶことで、月々の電気代も節約できます。
店舗やオフィスに採用する照明選びで悩んでいるなら、LED照明がおすすめです。
参考URL
ご存じですか?照明器具には寿命があります。(一般社団法人日本照明工業会のサイトに移動します)
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