【事例】ダウンライトを使った棚・棚下の照明デザイン事例|選び方のポイントなど

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アイテムを照らす照明は、お客様の購買意欲を左右するだけでなく、お店の雰囲気作りやブランディングにも大きく影響します。

そこで今回は、ディスプレイ用照明の一つである「ダウンライト」を使って、アイテムや店舗をより魅力的に見せる棚・棚下の照明デザイン事例と、照明選びのポイントをご紹介します。

埋込タイプのLED照明や、ディスプレイの演出を邪魔しない薄型タイプのLED照明、また棚下照明など他の照明器具との組み合わせ方についても触れていますので、ぜひ参考にご覧ください。

目次

1.アイテムを美しく演出する棚・棚下照明のポイント
2.ダウンライトを使った棚・棚下の照明デザイン事例
3.ダウンライト以外の照明を使った棚・棚下のデザイン事例
4.ダウンライトをはじめとしたディスプレイ用照明を体感
5.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

 

 

アイテムを美しく演出する棚・棚下照明のポイント

棚・棚下のアイテムを照明で美しく演出するには、大前提として、アイテムの形や色味を正確に表現することが重要となります。また、照明器具が演出の邪魔にならない配慮も必要です。

ここでは、特に重要なポイントである「色温度による見え方」「演色性による見え方」「照明の当て方」に注目して解説していきます。

照明のポイント①:色温度による見え方

棚・棚下照明選びのポイント1つ目は、「色温度による見え方」です。

色温度とは光の色を温度で表したもので、K(ケルビン)という単位で表現されます。数値が高いほど青みが強く、反対に数値が低いほど赤みが強くなっていきます。

種類 代表的な色温度 特徴
電球色 2800K 高級感、温かさ、落ち着き
温白色 3500K 高級感、温かさ
白色 4200K ナチュラルな色合い
昼白色 5000K 清潔感、爽やかさ
昼光色 6500K 清潔感、爽やかさ、はっきりと見える

例えば、清潔感・爽やかさを演出したい場合や、アイテムの細かい部分まではっきりと見えるようにしたい場合は5000K前後の白色系、高級感や温かさを演出したいのであれば3000K前後の電球色系がおすすめです。

棚下照明のポイント②:演色性による見え方

棚下照明のポイント2つ目は「演色性による見え方」です。

演色性とは、自然光での見え方を基準に、照明下でどれだけ同じ色が再現できているかを表す性能です。Raという単位が使われ、自然光をRa100として数値化します(海外ではCRIという単位が使用されます)。

そして、商品やアイテムをより美しく見せるには、演色性の高い照明を選ぶことがポイントとなります。目安としては Ra90以上が望ましいです。

色温度と演色性の詳しい見え方については「LED照明の導入時に知っておきたい基礎知識」をご覧ください。

棚下照明のポイント③:照明の当て方

棚下照明のポイント3つ目は「照明の当て方」です。

アイテムに対してどのように光を当てるかで、見え方や印象が大きく変化します。

例えば、立体的なアイテムを照らす時は複数方向から照明を当てることで、影を落とさずはっきりとした輪郭が見せられますし、光が当たる面が大きいほど輪郭や素材感などがわかりやすくなります。

そして、“照明がどの方向・角度に、どれくらいの強さで光を放っているか”という具体的な数値については、配光曲線※にて可視化できます。

※配光曲線とは:
各方向に出ている光の強さ(光度:カンデラ、cd)を極座標で表したもの

配光はサイズや照度が同じダウンライトでも製品ごとに異なりますので、より良い照明デザインを演出するには、配光範囲や影の出方、輪郭などの見え方までこだわりたいところです。

なお、一般的なディスプレイ棚は多段になっているケースが多く、ダウンライトだけでは全てのアイテムを照射することができない場合があります。そのため、多段の場合はスポットライトやバーライトなど、他の照明と組み合わせて演出するのが一般的です。

アイテムを美しく演出するための照明の当て方については「展示スペースの印象が変わる照明と当て方|展示物の魅力を引き出すポイントとは」で詳しくご紹介しています。

ダウンライトを使った棚・棚下の照明デザイン事例

次に、当社DNライティングのダウンライトを使用した事例と、演出のポイント、使用した製品についてご紹介していきます。

ダウンライトを使った棚下照明事例①

そごう横浜店 B1F(撮影:荒木文雄/設計:有限会社イガラシデザインスタジオ) そごう横浜店 B1F
(撮影:荒木文雄/設計:有限会社イガラシデザインスタジオ)

こちらのディスプレイでは、アイウェア・サングラスを美しく演出するために、棚上部のダウンライト、棚照明と間接照明を組み合わせ、細部まで輪郭がはっきりと見えるように工夫しています。

また、サングラスの透明感や色味を損なわないように、高演色性の照明を採用しました。

使用しているダウンライトは「D-EX13 B」という製品で、電源別置が不要の100V入力タイプとなっています。照射の向きが調整でき、埋め込み深さ50mmで納まります。

製品名 ダウンライト D-EX13 B(100V仕様)
特徴 什器用
100V仕様
ユニバーサルタイプ
1/2ビーム角25°
100V直結・電源装置不要で簡単施工
ディスプレイに最適
首振り30°

ダウンライトを使った棚下照明事例②

そごう横浜店 B1F(撮影:荒木文雄/設計:有限会社イガラシデザインスタジオ) そごう横浜店 B1F
(撮影:荒木文雄/設計:有限会社イガラシデザインスタジオ)

こちらのディスプレイでは、帽子を美しく見せるために、棚上部のダウンライトと棚照明を組み合わせています。

使用しているダウンライトは「D-EX12」という製品で、通常のダウンライトと比べ、什器に埋め込んで使用しやすい薄型タイプ(H19.2mm)となっています。埋め込み深さが30mmと非常に浅く、施工性に優れているのが特徴です。

製品名 ダウンライト D-EX12(100V仕様)
特徴 什器用 薄型 100V仕様 選べる3つの配光(25°、45°、100°) 100V直結・電源装置不要で簡単施工 薄型設計で、ディスプレイに最適

ダウンライト以外の照明を使った棚・棚下のデザイン事例

次に、ダウンライト以外の照明器具を使った棚・棚下のデザイン事例をご紹介します。

「組み込み照明」を使った棚・棚下の照明デザイン事例

組み込み照明を使った棚下デザイン事例

ダウンライトは直下を明るく照らすための照明手法ですので、スポットライトやバーライトなどと組み合わせることによって、アイテムをより美しく演出できます。しかし、既製品だとプランが限定され、思い通りの演出が叶わないケースも。

そこでおすすめな照明手法が、家具のデザインに合わせて照明器具を設計・開発する「組み込み照明」という考え方です。組み込み照明なら、照明器具の設置条件に縛られず、思い描くデザインをそのまま実現することが可能になります。

また、ディスプレイするアイテム専用に選定するため、明るさや色、その他の機能など、アイテムが一番魅力的に見えるように調整もできます。

なお、組み込み照明におすすめな当社の製品としては、プロファイルシステムの「PFS」や、細型LEDモジュールの「XC-LED2」「MU-LED」などがあります。

関連記事:「組み込み照明」という新しい光のスタイル

【組み込み照明におすすめの製品①:プロファイルシステムPFS】

製品名 プロファイルシステムPFS
特徴 フレキシブルLEDモジュールFX50-LEDのハウジングユニット 最長5mまでのドットレスなライン照明を実現 幅18mm×高20mmのコンパクトボティ 埋め込み取り付け可能 切断可能 JCD PRODUCT OF THE YEAR 2019 グランプリ受賞

【組み込み照明におすすめの製品②:XC-LED2/MU-LED】

LEDモジュールXC-LED2

LEDモジュール XC-LED2

LEDモジュールMU-LED

LEDモジュールMU-LED

製品名 XC-LED2MU-LED
XC-LED2の特長 エクストリームコンパクト 全45サイズ(特寸37種類) 埋め込み取り付け可能 連結可(1系統2520mm以内)
MU-LEDの特長 全45サイズ(特寸37種類) 埋め込み取り付け可能 連結可(1系統3000mm以内)
その他 電源装置は別売りです。 電源別置きで、棚が多段や可動段の場合は、24V専用ラインコンセントおよびプラグをご使用になると便利です。
製品カタログ>

「たなライト」を使った棚・棚下の照明デザイン事例

「たなライト」を使った棚・棚下の照明デザイン事例

先にご紹介した通り、多段の場合、ダウンライトだけだと2段目以下のアイテムを照射するのが難しく、また多段でなくても、奥行きが広いと棚の奥まで光が届かず、アイテムに光が当たらないことがあります。

このような場合は、各段の棚板の下に直接バーライトを設置したり、ミニレールスポットを取り付けるなどして、配光範囲を広げていきます。

DNライティングでは、棚下につける照明器具の一種を「たなライト」という名称で製造・販売しています。

【多段のディスプレイにおすすめの製品:TA-LED】

製品名 たなライト TA-LED
特徴 LEDたなライト コンパクト設計 棚全面照射型 乳白半透明カバー 電源は左右のコネクタから給電可能 木・スチール・ガラス棚に取付可 什器の間接照明にも使用可
その他 可動棚の場合、壁や什器背面に埋め込む100V用のラインコンセントと専用プラグが必要です。
製品カタログ>

ダウンライトをはじめとしたディスプレイ用照明を体感

当社DNライティングは蛍光灯の時代より、長年、商業施設の棚照明関連の製品を製造販売してきました。

LED製品による新設やリニューアル案件を、豊富な長さ・バリエーション・色温度のラインナップでお客様のご要望にお答えします。

また、『色温度・配光・明るさ』と『設置位置・角度』をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪に設けていますので、「照明にこだわったディスプレイ演出を目指したい」「家具一体型照明について詳しく知りたい」という方はぜひお立ち寄りください。

体感型施設『照明実験空間 TOKYO / OSAKA』の詳細・ご予約>

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング 私たちDNライティングは、業務用照明の専門メーカーです。

現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。

  • 様々な空間に対応する多彩な品揃え
  • お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
  • 多品種と高品質を支える自社生産体制
  • 照明その他電気工事の請負・設計監理

照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。

【お問い合わせ・ご相談】

お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。

 

 

 

 

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