ダウンライトで展示物をおしゃれに演出するには?配置や選び方のポイント
「おしゃれな照明器具」というイメージがあるダウンライトですが、配置方法や器具選びが展示物とマッチしていないと、美しさが半減したり、利便性、安全性が欠けてしまう恐れがあります。特に商品を演出する際は、訴求効果やブランドイメージにも大きく関係しますので、慎重にプランニングしなければなりません。
そこで本記事では、弊社DNライティングの製品を使った照明シミュレーションや事例を交えながら、ダウンライトを使ってディスプレイをおしゃれに演出するポイントについてご紹介していきます。
店舗や展示場などでのディスプレイ事例をお探しの方や、ディスプレイ用ダウンライトをお探しの方は、ぜひ参考にご覧ください。
目次
1.ダウンライトの特性について
2.おしゃれな空間を演出するダウンライトの配置と選び方
3.ダウンライトの配置シミュレーションも可能です
4.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
ダウンライトの特性について
はじめに、ダウンライトの特性について見ていきましょう。
ダウンライトの役割と得意とすること
ダウンライトは、光源の真下を明るく照らすことを目的とした照明器具です。店舗などでのディスプレイ照明をはじめ、オフィスや住宅など、さまざまなシーンで採用されています。
特徴としては、天井や家具に埋め込んで設置するケースが多いため、空間を邪魔しないスッキリとした照明デザインが演出できる点や、選択する器具によって照射範囲がコントロールしやすい点などがあげられます。
また、ホコリがたまりづらくメンテナンス性にも優れていますし、他の照明器具と組み合わせて使いやすいのも、ダウンライトのメリットだと言えるでしょう。
ダウンライトの難しさや苦手とすること
一方で、ダウンライトは配置や製品選びが非常に難しい照明器具です。
配光範囲や影の出方などが想像しにくい上、一般的な埋込型ダウンライトの場合、一度配置してしまうと簡単に位置が変えられません。
また、梁や筋交いなどの構造物がある場所には設置ができない、あるいは制限が生じるケースもあります。
今回は、ダウンライトが持つこれらのデメリットを補いながら、商品をより魅力的に、そして空間をおしゃれに演出する配置のポイントについてご紹介していきます。
おしゃれな空間を演出するダウンライトの配置と選び方
ダウンライトでおしゃれな空間を演出する際は、「配光角」「照度・色温度・演色性」「陰影の扱い方」に着目することが重要なポイントとなります。
加えて、展示物や商品の入れ替えが想定されるディスプレイでは、照明器具そのものの「柔軟性」や「自由度の高さ」を比較検討する必要があります。
それぞれシミュレーションや事例を交えながら、詳しく解説します。
配置・選び方のポイント①:配光角を使い分けて魅力的に演出する
ダウンライトをおしゃれに配置するポイント1つ目は「配光角の使い分け」です。
配光角(配光角度)とは、照明器具の光がどれくらいの角度の範囲を照らすことができるかを表した数値で、ダウンライトに関しては、局所的にシャープな光が届けられる「狭角配光(配光角:25°程度)」、広範囲に照射可能な「広角配光(配光角:100°程度)」、狭角配光と広角配光の中間に位置する「中角配光(配光角:45°程度)」の3つのタイプに分類されるのが一般的です。
商品・展示物の大きさや質感、配置間隔に応じて配光角を使い分けることで、商品をより美しく、魅力的に演出できます。
配光角 | 分類 | 適した展示物 |
---|---|---|
25°程度 | 45°程度 | 100°程度 |
狭角配光 | 中角配光 | 広角配光 |
ジュエリーやインテリア雑貨など | 皮製品やテクスチャーのあるものなど | 衣類やタオルなど |
弊社DNライティングのダウンライト「D-EX12」を使用し、配光角ごとの照度データと照射範囲を見ていきます。
狭角配光(25°)の見え方
棚:W900、H450、D300mm 取付位置:前から130mm
狭角配光は、シャープな光と強いコントラストで商品や展示物を引き立たせ、魅力的な空間を演出することを得意とします。ジュエリーやインテリア雑貨など、小さな展示物・商品を際立たせるピックアップ照射として活用するのがおすすめです。
中角配光(45°)の見え方
棚:W900、H450、D300mm 取付位置:前から130mm
中角配光は、空間の明るさを確保しつつメリハリのあるライティングが演出できます。空間の明るさを確保しながら、自然で穏やかな陰影を創り出し、展示物の立体感や素材感を強調することができるので、皮製品やテクスチャーのある展示物に適しています。
広角配光(100°)の見え方
棚:W900、H450、D300mm 取付位置:前から130mm
広角配光は、光が柔らかく広がるため、空間全体を明るく演出することを得意とします。少ない灯数で幅広く照射できるので、衣類やタオルなど面積の広い展示物に向いています。
【ダウンライト D-EX12の詳細】
製品名 | ダウンライト D-EX12(100V仕様) |
---|---|
特徴 | ・什器用 ・薄型 ・100V仕様 ・選べる3つの配光(25°、45°、100°) ・100V直結・電源装置不要で簡単施工 ・薄型設計で、ディスプレイに最適 製品カタログ(334ページ)> |
関連記事:配光って何?LED照明を選ぶ際に知っておきたい照明の基礎知識
配置・選び方のポイント②:照度・色温度・演色性で際立たせる
ダウンライトをおしゃれに配置するポイント2つ目は「照度・色温度・演色性」です。
照度とは「どれくらい明るく照らされているか」を示す指標で、単位は「lx(ルクス)」が使用されます。また色温度とは、簡単に言えば「光の色を温度で表したもの」で、「K(ケルビン)」という単位で表します。
そして、演色性とは「どれくらい自然な色で照射できるか」を示す指標で、この演色性を数値で表したものを平均演色評価数といい、「Ra(アールエー)」という単位が使われます。自然光での見え方をRa100とし、数値が100に近いほど再現性が高いことを表します。
おしゃれな照明と聞いてイメージするのは、照度や色温度の低い、落ち着いた光かと思いますが、雰囲気にこだわるあまり、展示物がはっきり見えなかったり、使い勝手が悪くなったりするのは良くありません。照射したい物がより魅力的に見えるように、また利便性や安全性が損なわれないようにする視点を持つことも大切です。
例えば、照度の高い照明は商品の立体感や素材感が強調されるので、ジュエリーのように表面のツヤや凹凸、テクスチャーを表現したいものに向いています。また、演色性が高い照明は、色がより鮮やかに演出できるため、花や絵画、植栽などを照らすのに適しています。
弊社DNライティングの製品ですと、ワイド配光タイプのダウンライト「D-EX10 H」と、まぶしさをカットしたグレアレスタイプのダウンライト「D-EX11 H」がおすすめです。どちらも高演色型で、Ra95-98と太陽の下で見る鮮やかさが演出できます。
【ダウンライト D-EX10 Hの詳細】
製品名 | ダウンライト D-EX10 H(高演色型) |
---|---|
特徴 | ・薄型 ・ワイド配光タイプ ・1/2ビーム角85° ・電源別置 ・薄型設計で、ディスプレイに最適 ・高演色型(Ra95-98) 製品カタログ(340ページ)> |
【ダウンライト D-EX11 Hの詳細】
製品名 | ダウンライト D-EX11 H(高演色型) |
---|---|
特徴 | ・薄型 ・グレアレスタイプ ・1/2ビーム角55° ・電源別置 ・まぶしさを軽減したグレアレスタイプ ・グレアカット30° ・薄型設計で、ディスプレイに最適 ・高演色型(Ra95-98) 製品カタログ(342ページ)> |
配置・選び方のポイント③:陰影を活用して美しさを向上させる
ダウンライトをおしゃれに配置するポイント3つ目は「陰影の扱い方」です。
商品や展示物をより魅力的に見せるには、照度ムラや色ムラのない均一な光で、自然な陰影を演出するのがポイントとなります。光があたる中心部分と、その周辺部分で照度や色味にムラが生じてしまうと、見た目の美しさが半減してしまうからです。
特にアパレル製品などは、色味やテクスチャーの見え方がとても大切ですので、陰影の出方に注意する必要があります。
上記の事例で使用している弊社の什器用ダウンライト「D-EX12」は、照度ムラや色ムラ、複雑な影を克服したひとつぶLEDで、自然で違和感のない、美しい陰影の演出を目指した製品となっております。
さらに、3つの配光角と5つの色温度から選べ、専用の調光器を使えば調光も可能です。本体色も白と黒をご用意しておりますので、魅力的なディスプレイを演出していただけます。
【ダウンライト D-EX12の詳細】
製品名 | ダウンライト D-EX12(100V仕様) |
---|---|
特徴 | ・什器用 ・薄型 ・100V仕様 ・選べる3つの配光(25°、45°、100°) ・100V直結・電源装置不要で簡単施工 ・薄型設計で、ディスプレイに最適 製品カタログ(334ページ)> |
配置・選び方のポイント④:ユニバーサルタイプの照明を活用する
器具:D-EX133WB/色温度:3500K
ダウンライトをおしゃれに配置するポイント4つ目は「ユニバーサルダウンライトの活用」です。
照明器具におけるユニバーサルタイプとは、角度や明るさが自由に変更できる照明を指します。
ダウンライトを使ったディスプレイでは、展示物を入れ替えた時に展示物と照明の位置関係や配光範囲が合わないといった問題が生じやすいのですが、この問題を解決してくれるのが、角度や明るさがコントロールできるユニバーサルタイプのダウンライトです。
例えば弊社のユニバーサルダウンライト「D-EX13」は、電源装置不要で簡単に施工ができ、首振り角度が30°と、ディスプレイに合わせた効果的なライティングが実現できます。
照度データ(D-EX131WB)
棚:W900、H450、D300mm 取付位置:前から1300mm 首振り角度0°(単位:lx)
【ダウンライト D-EX13の詳細】
棚:W900、H450、D300mm 取付位置:前から1300mm 首振り角度0°(単位:lx)
製品名 | ダウンライト D-EX13(100V仕様) |
---|---|
特徴 | ・什器用 ・100V仕様 ・ユニバーサルタイプ ・1/2ビーム角25° ・100V直結・電源装置不要で簡単施工 ・ディスプレイに最適 ・首振り30° 製品カタログ(338ページ)> |
配置・選び方のポイント⑤:レイアウト変更可能な照明を活用する
ダウンライトをおしゃれに配置するポイント5つ目は「レイアウト変更可能な照明器具の活用」です。
先ほどお伝えしたように、埋込型のダウンライトでは、ディスプレイする商品や展示物が頻繁に入れ替わると、照射範囲が合わなかったり、陰影が美しく出なかったりといった問題が発生します。
あらかじめ展示物の入れ替えが頻繁にあるとわかっているのであれば、レイアウト変更可能なダウンライトを採用することで対策が可能です。
弊社では、売れ行きや季節性、イベントに合わせてディスプレイ照明を素早く簡単に調整できるスポット照明「24V ダクトレール用スポットライト」をご提案しております。
マグネット式のレールで誰でも簡単にライトの位置を変更することができる上、レールから給電される仕組みになっているので、コードレスでスッキリとした空間が演出できます。また、棚や什器、ショーケースなどの限られた狭いスペースでも、器具の配置や光の当て方などを柔軟にセッティングしていただけます。
特にアパレルショップや専門店で商品を壁沿いの棚に陳列するケースでは、より多くの商品を陳列するために天井近くまで什器を造作することが多いのですが、このような場合でもダウンライトとスポットライトを組み合わせることで、「ダウンライトでディスプレイ全体を明るく照射しつつ、スポットライトで商品に光を当てる」というような活用の仕方ができます。
【 24Vダクトレール用スポットライト(小)36度配光の詳細】
製品名 | 24V ダクトレール用スポットライト(小) GSP001DW/GSP001DB |
---|---|
特徴 | ・LED消費電力4.4W ・配光24度または50度も特注対応で可能 製品カタログ> |
【 24Vダクトレール用スポットライト(小)2灯用36度配光の詳細】
製品名 | 24Vダクトレール用スポットライト(小)2灯用36度配光 GSP001DW-2/GSP001DB-2 |
---|---|
特徴 | ・LED消費電力7.0W ・配光24度または50度も特注対応で可能 製品カタログ> |
ダウンライトの配置シミュレーションも可能です
DNライティングのダウンライトは什器・家具・棚に組み込める薄型が特徴です。特に施工性を考慮した電源不要の100V入力のダウンライトは利便性が高いと大変ご好評いただいております。
なお、『色温度・配光・明るさ』と『設置位置・角度』をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪に設けていますので、「おしゃれなディスプレイ演出を目指したい」「ダウンライトの見え方を確認したい」という方はぜひお立ち寄りください。
多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。
- 様々な空間に対応する多彩な品揃え
- お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
- 多品種と高品質を支える自社生産体制
- 照明その他電気工事の請負・設計監理
照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ・ご相談】
お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。