キッチン照明の選び方|おしゃれな演出と機能性を両立するポイントとは?

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「キッチンに適した照明の選び方は?」
「おしゃれで使い勝手の良いキッチン照明を実現する方法は?」
「理想のキッチン空間を演出する照明プランのコツが知りたい」

今回は、このようなキッチンの照明に関する悩みを解消するため、キッチン照明の選び方と、おしゃれな空間を演出するポイントについて解説します。

また、キッチン照明におすすめの照明器具もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.理想のキッチンを演出する照明の選び方
2.おしゃれな演出と機能性を両立するキッチン照明のポイント
3.キッチンにおすすめの照明製品
4.キッチン照明の選び方で迷ったら
5.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

 

 

理想のキッチンを演出する照明の選び方

マイホームや店舗を新築・改装する際、キッチン空間にこだわりたいという方は少なくありません。おしゃれなキッチンに立つと料理が楽しくなりますし、理想の空間というのは、見ているだけでテンションが上がるものです。

しかし、おしゃれさを優先するあまり、手元が見えなくて包丁でケガをしてしまったり、食材の腐敗や汚れに気づけないのは問題です。このような事故を起こさないために、キッチン照明が持つ役割や、適切な明るさ・色温度について知っておくべきでしょう。

これらの内容を踏まえ、キッチン照明の選び方を3つのポイントにまとめました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

キッチン照明の選び方①:レイアウトとの相性

キッチン照明の選び方のポイント1つ目は、レイアウトとの相性を考えることです。

キッチンには、カウンターが独立しているアイランドキッチンや、キッチンカウンターの周囲3方向が壁に囲われたペニンシュラ型(半島型)キッチン、壁に対してカウンターを一直線に配置したI型キッチン、2つの壁面に対してカウンターを直角に配置したL型キッチン、3つの壁に対してカウンターを配置したコの字型キッチンなど、様々なレイアウトがあります。

例えば、天井から吊り下げて設置するペンダントライトは、アイランドキッチンやペニンシュラ型キッチンのような壁面から独立したカウンターを持つレイアウトとの相性は良いのですが、壁面に向かって調理するI型キッチンやL型キッチンとの相性は良くありません。

そのため、使用したい照明があるのであれば、その照明器具との相性が良いキッチンレイアウトを選択する必要があります。

ちなみに、どのようなキッチンレイアウトでも相性が良い照明器具は、シーリングライトとダウンライトです。

シーリングライトは1台でキッチン全体を均一に照らしてくれるので影ができにくく、作業上安全性に優れていると言えます。

また、ダウンライトは下方向に対して光を照射する照明で、作業する手元が見やすいというメリットがあります。あらかじめ天井に埋め込めばすっきりとした印象になりますし、吊り戸棚の邪魔にもなりません。

キッチン照明の選び方②:作業内容と空間にあった色温度

キッチン照明の選び方のポイント2つ目は、作業内容と空間にあった色温度を考えることです。

色温度とは、光が持つ色味(光色)を数値化したもので、ケルビン(K)という単位が使用されます。色温度は、数値が低いほどオレンジがかった暖色系の色になり、反対に高いほど青みがかった寒色系の色になります。

キッチンとその他の空間が分離されている場合、例えばダイニングはリラックスできるように色温度が低い照明、キッチンには食材の色味がよくわかる太陽光の自然な色味に近い照明と、それぞれの空間ごとに照明器具を使い分けることが可能です。

一方で、キッチンとその他の空間が繋がっている場合は、空間全体にマッチした色温度を選ぶ必要があります。具体的には、キッチン・リビング・ダイニングが一つの空間にまとまっている住宅で「リラックスしたいリビングは暖色系(電球色・温白色)、キッチンは太陽光のような自然に近い中間色(白色・昼白色)、学習や仕事の場を兼ねるダイニングは作業がしやすい寒色系(昼光色)」のように分けてしまうと、照明のバランスが崩れて非常に過ごしにくい空間になるからです。

解決策としては、キッチンは作業空間なので基本的に自然に近い色温度(4000〜5000K程度がおすすめ)ですが、オープンなLDK空間では必要に応じて色温度が変えられる調色機能を持つLED照明を選ぶと良いでしょう。

なお、色温度については「LED照明の導入時に知っておきたい基礎知識」で詳しく解説していますので、参考にご覧くだいさい。

キッチン照明の選び方③:作業がしやすい明るさ

キッチン照明の選び方のポイント3つ目は、作業がしやすい明るさを考えることです。

光の明るさは、ルクス(lx)とルーメン(lm)の2つの数値で表されます。ルクスとは1平方メートルあたりに照射される光の明るさを指し、ルーメンとは照明器具が発する光の量を指します。簡単に言うと、ルクスは照射面の明るさ、ルーメンは光源の明るさということになります。

キッチンの明るさを考える上で重要なのは、作業面でどの程度の明るさが確保できるかという点ですので、ここではルクスの数値について見ていきましょう。

日本産業規格(JIS)ではキッチンに推奨する照度を台所全般で100ルクス、調理台及び流し台で300ルクスと定めていますが、食材の鮮度や料理の色が確認でき、作業する手元が見えやすい明るさを得るには、最低でも300ルクスは確保したいところです。明るさの目安としては、一般的なオフィス空間や商業施設、病院の待合室などの明るさが該当します。

また、日本産業規格では勉強や読書に推奨する照度を750ルクスと定めていますので、ダイニングとキッチンが同じ空間にあり、そこで読み書きやパソコン作業を行うのであれば、750ルクスまで明るさを確保する必要があるということになります。明るさの目安としては、実験室や学習室をイメージすると良いでしょう。

とは言え、夜間に750ルクスの光を浴び続けると、メラトニンの分泌が抑制されて、体内時計が乱れたり、睡眠の質が低下するなどの恐れがあります。

解決策として、調光機能付きの照明器具を選んで作業内容や時間帯に合わせて明るさをコントロールしたり、ダウンライトやデスクライトといった補助照明で作業に必要な明るさを確保するといった方法が取られます。作業の内容・頻度・時間帯を考慮して選ぶと使い勝手が良い空間になるでしょう。

出典:「照明基準総則 」(日本産業標準調査会ウェブサイト)

おしゃれな演出と機能性を両立するキッチン照明のポイント

BIG BABY ICE CREAM(撮影:麻生健一朗) BIG BABY ICE CREAM
(撮影:麻生健一朗)

様々な照明器具が販売されていますが、見た目の好みだけで選んでしまうと、明るさが不足したり、色温度が適切でなかったりして、「手元がよく見えない」「使い勝手が悪い」と失敗に繋がりやすいもの。

では、おしゃれな演出と機能性を両立させるには、どのような選び方をすれば良いのでしょうか。

そもそも照明には、空間全体を明るくする役割がある主照明と、主照明を補う補助照明という2つの概念があり、これらの概念を活用することで、機能性とおしゃれな演出が両立できます。

この主照明と補助照明を活用する方法で最もオーソドックスな照明プランは、天井面がすっきりとした印象になる埋め込みタイプのダウンライトを主照明として設置し、作業するカウンターの上に手元照明としてライン型の補助照明を設置する方法です。

またこの他にも、事例の飲食店のように昼間は太陽光を活用して時間帯によって店内の明るさを変え、おしゃれさと機能性を両立したキッチン空間を演出することができます。事例の飲食店では、海外にあるダイナーのような空間を演出するためにライン照明を採用。時間帯によって店内の明るさを変えることで、昼はお子様、夜は働いている方々が快適に過ごせる居心地の良いおしゃれなキッチンを実現しました。

キッチンにおすすめの照明製品

最後に、キッチン照明におすすめの照明製品をご紹介します。各製品の詳細ページを見ていただくと、照明器具を使用した事例もご覧いただけますので、ぜひ参考にご覧ください。

キッチンにおすすめの主照明①:TRE2-APD

キッチンにおすすめの主照明①:TRE2-APD

製品名 屋内ライン照明 TRE2-APD
特徴 ・TRIM LINE LED照明器具(トリムライン)
・電源内蔵型
・調光兼用型
・ハイパワー・コンパクト型
・LEDモジュール交換型
・埋め込み取り付け可能
・JCD PRODUCT OF THE YEAR 2017 グランプリ受賞

製品情報・使用事例>

TRE2-APDは調光兼用型のライン照明です。器具本体はネジとノックアウト穴を見せないミニマルデザインで、本体色は天井・壁材の色味と相性が良い白色と黒色の2色のバリエーション。埋め込み取り付けも可能ですが、器具を直接見せても美しい仕上がりになっています。また、調色機能を持つタイプ(TRE2-APT)もラインナップしています。

【関連記事】

TRE2-APTコーナー部もシームレスに繋がるTRIM LINE LED照明器具 全7機種の発売開始

キッチンにおすすめの主照明②:SCF-LED-APD

キッチンにおすすめの主照明②:SCF-LED-APD

製品名 屋内ライン照明 SCF-LED-APD
特徴 ・Seamlessline LED照明器具(シームレスライン)
・電源内蔵型
・調光兼用型
・コンパクト型
・ワイド配光タイプ

製品情報・使用事例>

【関連記事】
間接照明の失敗は設計で防ぐ!雰囲気を活かす照明設計のコツとは
LED照明でインテリアの質感を高めよう!ホテルにおけるLEDの使い方

キッチンにおすすめの補助照明①:TA-LED

キッチンにおすすめの補助照明①:TA-LED

製品名 たなライト TA-LED
特徴 ・LEDたなライト
・電源内蔵型
・コンパクト設計
・棚全面照射型
・乳白半透明カバー
・電源は左右のコネクタから給電可能
・木・スチール・ガラス棚に取付可
・什器の間接照明にも使用可

製品情報・使用事例>

TA-LEDは商品棚向けのライトですが、調理時の手元を照らすキッチンライトとしても活用可能です。電源内蔵の薄型コンパクト設計でサイズバリエーションも多く、意匠性を重視したいキッチンにも最適です。

【関連記事】
配光って何?LED照明を選ぶ際に知っておきたい照明の基礎知識

キッチン照明の選び方で迷ったら

今回はキッチン照明の選び方についてご紹介しました。

照明プランは選択肢が多く、理想のキッチン空間を演出するには各メーカーのシミュレーション施設で実際に照明を体感したり、照明プランナーに相談するなど、照明のプロと共にプランニングを進めていく必要があります。

弊社DNライティングは「色温度・配光・明るさ」と「設置位置・角度」をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪の2箇所に設けており、内装材のサンプルをお持ちいただけると現場に近い環境も再現可能です。

「照明にこだわったキッチンを作りたい」「理想の飲食店を実現するために、照明プランをじっくり検討したい」という方はぜひお立ち寄りください。

体感型施設『照明実験空間 TOKYO / OSAKA』の詳細・ご予約>

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング 私たちDNライティングは、業務用照明の専門メーカーです。

現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。

  • 様々な空間に対応する多彩な品揃え
  • お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
  • 多品種と高品質を支える自社生産体制
  • 照明その他電気工事の請負・設計監理

照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。

【お問い合わせ・ご相談】

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