間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方|コーディネート事例もご紹介
間接照明を使っておしゃれな雰囲気を出すにはどうすれば良いのか、空間の作り方で悩んでいる人は少なくないでしょう。
そこで今回は、間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方について、間接照明の基礎知識や照明テクニックにも触れながら解説していきます。また、私たちDNライティングの製品が採用されたコーディネート事例(旅館/ホテル)もご紹介していますので、ぜひ空間作りの参考にご覧ください。
目次
1.間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方
2.間接照明を使ったおしゃれな空間のコーディネート事例
3.間接照明を使った空間の作り方で迷ったら……
4.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方
それではさっそく、間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方を解説していきます。
作り方①:造作について
間接照明を使ったおしゃれな空間作りで、最優先に考えるべきなのが「造作」です。
造作とは、建物内部で目に触れる物全般のことで、例えば天井や床、壁、階段、柱、ドア、空調設備などを指します。また、建物の形状に合わせてオーダーメイドで作られたベッドやデスクなどを造作家具といい、このような造作家具もひっくるめて造作と呼ぶことがあります。
そもそも間接照明とは光源を見せない照明テクニックですので、造作におさめることが前提条件となります。つまり、どの造作に照明器具をおさめるのかという点が、最も重要な要素だと言えるでしょう。
造作への光源の納め方については、光源を上向きに設置して天井に光を当てる「コーブ照明」、光源を横向きに設置して壁に光を当てる「コーニス照明」、天井と壁面の二方向に光を当てる「バランス照明」の3パターンが基本です。間接照明を使ったおしゃれな空間を演出したい場合、まずはどのような間接照明手法を採用したいのか決め、採用した手法に応じて光源を納めるための造作を設計していきます。
そして次に重要なのが、光を当てる面の造作についてです。
間接照明は、造作に光が反射してはじめて光が拡散されますので、反射面となる造作の個性が大きなポイントとなります。例えば、滑らかな材質の造作に光を当ててバランス良く面に光が拡がっていくように演出する方法もあれば、R壁(アーチ状になっている壁)に当てることで天井に向かってふんわりと光が伸びていく様子を演出する方法、レンガなどの凸凹した材質に光を当てて陰影を演出する方法などがあります。
そのため、空間の作り方で迷う時は、まず参考にしたいコーディネート事例をいくつかピックアップして、それらで採用されている光源の納め方や造作の特徴についてまとめていくと良いでしょう。
なお、間接照明の種類については「間接照明の基礎を解説!間接照明にはどんな種類がある?」で詳しくご紹介しています。
作り方②:色温度・照度について
間接照明を使ったおしゃれな空間作りで、造作に次いで重要な要素が、「色温度」と「照度」です。
色温度とは光の色を表す数値で、数値が高いほど日中の太陽光のような白く青みの強い寒色に、数値が低いほど明け方や夕暮れ時の太陽光のような赤みの強い暖色になります。ケルビン(K)という単位が使用されます。
一方、照度とは光の明るさ感を表す数値で、数値が高いほど明るく、低いほど暗くなります。ルクス(lx)という単位が使用されます。
一般的に、間接照明を使ったおしゃれな空間として紹介される多くの事例は、低色温度・低照度の落ち着いた空間が多いのですが、おしゃれと感じるかどうかは人によって好みが分かれますし、それ以前に、空間の使用目的にマッチしない色温度・照度を採用した空間は、とても使いにくいものです。
そのため、まずはその空間がどのような目的で使用されるのかを明確にして、目的に応じた色温度と照度を確保する必要があります。
例えば、オフィスや図書館といった空間では、作業に集中しやすい高色温度・高照度の照明が適しており、宿泊施設やバーといった空間では、気持ちがリラックスしやすい低色温度・低照度の照明が適しているとされています。
空間の作り方で迷った際は、空間の使用目的に応じた色温度・照度を考慮した上で、いくつかのコーディネート事例を参考にしながらおしゃれだと感じる空間を目指していくと良いでしょう。
色温度別の空間の見え方については「LED照明の導入時に知っておきたい基礎知識」で、実際の事例をもとにご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
作り方③:補助照明について
間接照明を使ったおしゃれな空間作りで知っておきたい要素の3つ目が、「補助照明」についてです。
照明のプランニングでは、主に天井に設置して空間全体を照らす役割を持つ主照明と、必要に応じて明るさを補う補助照明という二つの考え方があります。
一般家庭でよく使用されているシーリングライトは主照明の代表と言えるもので、1つの照明器具だけでリビングダイニングなどの大きな部屋全体を一様に明るく照らしてくれます。設計時に造作を工夫する必要がなく、効率的に明かりが得られるという点ではメリットなのですが、空間が単調でのっぺりとした印象になるという点で見ると、おしゃれな空間とは言い難いでしょう。
一方で、主照明に間接照明を採用すると、空間に陰影が生まれておしゃれさがぐっと増す反面、光が十分に行き届かない場所が生まれるというデメリットがあります。そのため、間接照明を主照明として採用する際は、補助照明として他の間接照明を組み合わせたり、フロアライトやデスクライトといった照明器具を使って必要な明かりを確保します。
主照明と補助照明を組み合わせた空間は、場所によって光量に差が生じることで複雑で洗練された空間が演出でき、また、フロアライトなどの置き型の照明器具を設置すれば、インテリアのアクセントにもなるでしょう。
そのため、間接照明を使った空間の作り方で迷った際は、主照明と補助照明を組み合わせて見ることをおすすめします。
間接照明を使ったおしゃれな空間のコーディネート事例
次に、実際に弊社DNライティングの製品が使用されている事例をご紹介します。おしゃれな雰囲気を出すのが難しいと空間の作り方で悩んでいる方は、ぜひ参考にご活用ください。
コーディネート事例①:低色温度でくつろぎ空間を演出
こちらは、京都駅から徒歩圏内にある全室キッチン付きコンドミニアムタイプの宿泊施設「22 PIECES」様の一室です。
くつろぎやすい環境を整えるために低色温度に設定して、高い光束値からきめ細やかに調光できる0-100%調光器具を採用しています。
天井を照らすコーブ照明を主照明として、壁面・床面を照らすコーニス照明と、デスクランプを組み合わせ、様々な年代・人種の明るさ感覚のニーズに対応できるように配慮しています。
※使用製品はすでに生産が終了しております。後継品にてご検討ください。
【使用製品】HAS-LED FMZ (2400K) /0-100%調光
コーディネート事例②:造作との組み合わせで意匠性アップ
ad hoc inc. 志摩大輔
こちらは、明治元年創業の丹後半島にある全室オーシャンビューの温泉宿「間人温泉 炭平旅館」様の一室です。
客室から一望できる日本海が魅力の一つであり、その風情をコンセプトにした和洋室『さざ波』というネーミングにちなんで、“おだやかでたおやかなさざ波”をイメージした照明演出を散りばめました。
ヘッドボードの間接照明がR壁に沿ってグラデーションを描きながら、天井へ拡がっていくように設計しています。
【使用製品】SCF-LED APD /2400K間接照明を使った空間の作り方で迷ったら……
今回は、間接照明を使ったおしゃれな空間の作り方についてご紹介しました。
間接照明の作り方で迷った時は、コンセプトやイメージを固めることも大切ですが、造作や光源といった間接照明を構成する要素について理解を深めることも重要なポイントだと言えます。
ただ、造作や設備との相性を考えたり、適切な照度や色温度を把握するのは、高い知識と経験値が必要な領域です。「間接照明選びで失敗したくない」「機能的でおしゃれな空間を実現したい」といったご要望をお持ちの方は、私たちDNライティングのような照明の専門家にご相談いただくことをお勧め致します。
なお、弊社では今回ご紹介した事例の他にも、様々な空間演出に携わっております。「事例|DNライティング株式会社」よりご覧いただけますので、空間作りや照明選びの参考にご覧ください。
多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。
- 様々な空間に対応する多彩な品揃え
- お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
- 多品種と高品質を支える自社生産体制
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照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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