浴室照明は「明るさ」に着目!照明の選び方とおしゃれな演出テクニック
今回は、浴室照明の電球を買い換える方や、これから新築・リフォームする方に向けて、浴室に適した明るさや、浴室照明の選び方についてご紹介します。
また、明かりでおしゃれな浴室空間を演出するテクニックについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.浴室照明は「明るさ」が重要
2.浴室照明の選び方|照明器具の特徴について
3.おしゃれな空間を演出する浴室照明の明るさテクニック
4.浴室におすすめの照明製品
5.浴室照明は明るさが調節できる照明がおすすめ
6.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
浴室照明は「明るさ」が重要
浴室は「明るさ」がとても重要です。
なぜなら、浴室が暗いとつまずいたり、滑ったりして転倒する危険があるからです。また、清掃時に汚れやカビなどを見落としてしまう恐れも。さらに、ボトルを取り間違えたり、髭剃り時に肌を傷つけてしまったり、体や顔に付着している汚れやメイク残りに気付けない可能性もあるでしょう。
つまり浴室の照明は、安全性・実用性・衛生管理において、非常に重要な役割を持っているのです。
加えて、光は脳と密接に関係しており、例えば、1日の疲れを癒したい夜の入浴時に高い照度の光を浴びると脳が覚醒してしまいます。これは、自律神経の働きによって自分の意志に関係なく起こってしまう現象で、夜の入浴が睡眠に影響しないようにするには、脳が覚醒しないリラックスできる程度の明るさを選ばなければいけません。
以上のことを踏まえて、浴室の照明は暗すぎず、明るすぎない適度な明るさを確保する必要があります。
浴室照明の選び方|照明器具の特徴について
それでは次に、浴室照明の選び方を見ていきましょう。
浴室照明の選び方①:明るさと色温度について
浴室照明の選び方のポイント1つ目は、明るさと色温度についてです。
先ほどもお伝えした通り、浴室の照明は明るさの選び方がとても重要となります。
この明るさについて、日本産業規格(JIS)では、安全に入浴できる適切な明るさを100ルクスとしており、さらに、髭剃りや洗面などを行う場合の照度は300ルクスと推奨しています。LED電球の明るさを示すルーメンは「1ルーメン=1ルクス/面積(平方メートル)」で計算されますので、LED電球を購入する際は200〜400ルーメンを目安に購入すると良いでしょう。
※ルーメン(lm)とは光源から発する光の量を指し、ルクス(lx)とは照射面に届く光の明るさを指します。
続いて色温度ですが、一般的に、浴室にはリラックス効果がある電球色か温白色が適しています。色温度で言うと、3,000ケルビン前後となります。ちなみに、5,000ケルビン以上の白色系照明は脳を覚醒させる効果があり、夜の入浴時に目が覚めてしまうのでおすすめしません。
色温度の違いやケルビン数については、「LED照明の導入時に知っておきたい基礎知識」でご確認ください。
なお、シーンに応じて明るさや色温度を変えたいという場合は、調光・調色機能付きの照明器具を選ぶと良いでしょう。
浴室照明の選び方②:設備対応と機能性について
浴室照明の選び方のポイント2つ目は、設備対応と機能性についてです。
設備の都合上、対応可能な照明器具が決まっていることがあるため、リフォームする際は設備メーカーや照明メーカーに相談してください。新築の場合でもユニットバスだと希望に沿えないケースがありますので、ユニットバスにするのか、造作風呂にするのか、コスト面も考慮しながら優先順位を決めておくと良いでしょう。
なお、新たに照明器具を付け替える際は電気工事士の資格が必要ですので、必ず専門業者に依頼してください。
次に機能性についてですが、浴室に使用する照明器具は防湿性があるものを選びます。それ以外の器具を使用すると、破損やショートが起こる恐れがあり、大変危険です。また、浴室に適した光源は、LED電球・白熱電球・蛍光灯・クリプトン電球のいずれでもかまいませんが、近年は寿命が長く消費電力が少ないLED電球が主流となっています。特に、防湿型、防湿防雨型の照明器具はカバーで覆われたタイプで熱がこもりやすいため、密閉型器具対応のLED電球をお選びください。
浴室照明の選び方③:照明器具の種類について
浴室に適した照明器具の具体例としては、壁付けライト(ブラケット)やダウンライト、シーリングライトが浴室で使用されることの多い照明器具となっています。
壁付けライトは浴室照明の中で最もスタンダードなタイプで、ユニットバスの多くがこの壁付けライトを採用しています。1台で浴室全体を均一に照らすことができ、電球等の交換がしやすいのが特徴です。
また近年トレンド傾向にあるのがダウンライトです。ダウンライトは浴室の天井に埋め込んで設置するため、水垢やカビが発生しにくいというメリットがあります。ただ、1台では十分な明るさが確保しにくいので、複数台設置するのが一般的です。
ちなみに最近は、これらの照明に加えて、鏡面や足元、壁面間接照明といった浴室の一部分だけを照らす補助照明が取り入れられるケースも増えています。安全性や作業のしやすさが向上する上、照明を使い分けることで空間に陰影が生まれておしゃれさがアップするという嬉しい利点も。浴室の照明にこだわりたい方に、おすすめの照明プランとなっています。
おしゃれな空間を演出する浴室照明の明るさテクニック
次に、浴室をおしゃれな空間に演出する明るさテクニックについてご紹介します。
浴室照明テクニック①:間接照明を取り入れる
間接照明とは、天井や壁面などに光を反射させる照明及び照明テクニックです。光源から直接空間を照らす直接照明と違って、光が柔らかくなり、リラックス効果が高まるとされていますので、浴室の照明にピッタリだと言えるでしょう。
また、間接照明を浴室に採用するメリットとして、意匠性がアップする点もあげられます。間接照明は光源を隠すため、良い意味で照明の存在感がなく、浴室全体をすっきりとした印象にしてくれます。さらに、反射させる壁面次第で光の表情が変わり、陰影によってメリハリがある空間が演出できます。
「主照明を間接照明にすると明るさが不足しないか心配だ」という方は、補助照明に間接照明を取り入れるのもおすすめです。
事例のように、ウォールニッチ(壁のくぼみ部分)に間接照明を取り付ければ、おしゃれな空間が演出できるだけでなく、シャンプーボトルなどの置き場所になったりと、機能面でもメリットがあります。主照明の照度を下げて入浴すると、リラックス効果も高まるでしょう。
間接照明のリラックス効果については「間接照明がもたらす空間への効果・心身への効果【事例あり】」で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
浴室照明テクニック②:照明以外で明るさを確保する
浴室内に設置する照明以外で明るさを確保するのも、浴室をおしゃれな空間に演出するテクニックの一つです。
代表的なアイデアは浴室に窓を設置する方法です。
例えば、海や山などの景色が見える浴室であれば、その景色が見えるように窓を取り付けることで、採光だけでなく風景も楽しめる浴室が演出できます。天窓を取り付けて、月明かりや星空を楽しむのも風情があって良いでしょう。
このように、自然の景色をまるで1枚の絵画のように空間に取り入れる演出テクニックを「借景」と言いますが、最近では建物が隣接している土地でも、こだわりの庭を眺めて入浴タイムを楽しむ方が増えています。この場合、庭に照明を設置すれば、さらに幻想的な空間が演出できます。
また、浴室と脱衣所を隔てる壁やドアを透明な素材にして、脱衣所から明るさを確保するのもおすすめです。脱衣所と空間がつながることで浴室が広く感じられ、ホテルライクな空間が演出できます。
浴室におすすめの照明製品
最後に、浴室におすすめしたい弊社DNライティングの照明製品を3点ご紹介します。
浴室におすすめの照明製品①:SO4-LED
製品名 | 防湿型・屋外用照明 SO4-LED |
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特徴 | ・屋外用 Seamless type LED照明器具 ・電源内蔵型 ・IP保護等級IP65 ・調光兼用型 ・ワイド配光タイプ ・1/2ビーム角140° ・重耐塩仕様(特注対応可) |
SO4-LEDは、防湿対応のライン照明です。柔らかい光が広がるワイド配光タイプですので、間接照明やベース照明(主照明)などにおすすめです。
また、最長30mの長いライン照明としても設置することができます。連結部が器具内に収納できるため、シームレスでスタイリッシュな演出が可能です。
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DNライティング、屋外や浴室に向け防湿対応の電源内蔵型ライン照明SO4シリーズを開発・発売
浴室におすすめの照明製品②:SO4-LEDN
製品名 | 防湿型・屋外用照明 SO4-LEDN |
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特徴 | ・屋外用 Seamless type LED照明器具 ・電源内蔵型 ・IP保護等級IP65 ・調光兼用型 ・ナロー配光タイプ ・1/2ビーム角25° ・重耐塩仕様(特注対応可) |
SO4-LEDNは、シャープな光が直線的に出るナロー配光タイプです。ナロー配光は光源から2〜3mの壁面に対して、均斉度の高い照明効果が得られます。「間接照明を採用したいけど、明るさもしっかり確保したい」という浴室にぴったりな製品となっています。
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浴室におすすめの照明製品③:FXA-T28-WP
製品名 | 防湿型・屋外用LEDモジュール FXA-T28-WP |
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特徴 | ・屋外用 ・フレキシブル ・IP保護等級IP67 ・ディフューズ(粒無し)タイプ ・縦曲げ(最小曲げ半径150mm) ・埋め込み取付可能 ・連結可(1系統10122mm以内) ・66.5mm毎で切断可 |
FXAシリーズは縦曲げタイプ・横曲げタイプ、両方ラインナップした屋外用ディフューズ(粒無し)フレキシブルLEDモジュールです。なかでもこちらのFXA-T28-WPは明るさがしっかりと確保できるタイプで、屋内の浴室はもちろん、意匠性を追求したエクステリアの演出にもおすすめです。
また、耐塩素・耐塩害となっていますので、塩素を使用しているプール、海の近くなどの塩害の影響を受ける可能性がある場所でも使用できます。
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屋外用フレキシブルLEDモジュールFXAシリーズ
浴室照明は明るさが調節できる照明がおすすめ
今回は、浴室照明で明るさが重視される理由と、浴室照明の選び方についてご紹介しました。
浴室は、リフレッシュやリラックスできる場であり、健康を維持する場でもあります。また、小さいお子さんがいれば、水遊びとして活用されるご家庭も多いでしょう。
このように多様な用途がある浴室は、他の住空間と比べて、安全性・機能性・意匠性のバランスを取るのが難しい空間です。「どの明るさが良いかわからない」「家族の生活時間がバラバラで明るさが決められない」という方は、調光できる照明器具を選ぶと間違いないでしょう。
なお、照明器具の付け替えは電気工事士の資格が必要です。浴室照明をリフォームする際は、決してご自分で取り替えず、必ずプロの電気工事士や、照明メーカーに相談するようにしてください。
多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。
- 様々な空間に対応する多彩な品揃え
- お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
- 多品種と高品質を支える自社生産体制
- 照明その他電気工事の請負・設計監理
照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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