LED照明は屋内と屋外で使いわけるべき?屋内用・屋外用LED照明の違い
店舗照明としてLED照明を選ぶ場合、屋内用の商品を屋外に設置するのは避けましょう。
たとえば、屋内用の照明を屋外で使用した場合、故障や漏電などのトラブルが起きることも考えられます。店舗にお客様を迎える以上、安全性や見た目には十分以上の配慮が不可欠です。
今回は、屋内用・屋外用LED照明の違いや各照明の選び方などをご紹介します。
目次
1.屋内用LED照明と屋外用LED照明の違い
2.屋内用と屋外用を間違って使うとどうなるのか
3.屋内用LED照明の特徴と選び方
4.屋外用LED照明の特徴と選び方
5.まとめ
1.屋内用LED照明と屋外用LED照明の違い
防水性・耐候性
屋内用と屋外用LEDの最も大きな違いは、防水性や耐候性の有無です。屋外で使う照明は、日夜風雨や直射日光にさらされるため、結露や水の侵入を防ぐための防水加工やカバーが付いていたり、紫外線に強い素材で作られたりしています。
逆に、屋内用のLED照明は屋外用のものほど防水や耐候性にコストをかけるメリットが薄いため、屋内用のものを屋外に設置すると予期せぬトラブルに見舞われる可能性が高いです。
照明の輝度やサイズ
屋外用と銘打ってあるLED照明については、より遠くまで明るい照明を提供できるように高輝度のものから、階段下・手すり・ベンチ下などを柔らかく照射する明るさ控えめのものまで、用途別に多種多様な製品があります。また、直接、風雨や直接日光が当たる場所に設置できる製品はサイズも大きめです。
一方、屋内用の商品は調光により輝度を抑えたり、さらに調色や演色性にこだわって使用するケースが少なくありません。
2.屋内用と屋外用を間違って使うとどうなるのか
屋内用LED照明を屋外に設置した場合
室内で使用する照明を屋外に設置した場合に考えられるトラブルは、以下の通りです。
●雨や寒暖差による結露で内部に水分が侵入し、故障や漏電等が起きる●直射日光にさらされた照明カバーやパーツが熱で変形したり、紫外線で劣化する
特に気をつけて欲しいのが、外部環境によるLED商品の劣化や不良の発生、適切な環境下で使わなかったことでの破損や落下などです。
3.屋内用LED照明の特徴と選び方
屋内用照明の特徴は、サイズ展開の幅広さと柔軟性にあります。LED照明の強みは、長寿命・発熱の少なさ等にあるため、LEDモジュールや狭い場所にも設置できるライン照明、商品のライトアップに最適なたなライトなどサイズ調整のしやすいものが多いです
また、天井など高い位置に設置しやすい電源内蔵型から電源別置型など、内装や間取りに合わせて選べるように電源だけでなくサイズも幅広く展開されています。照明を設置する目的に合うものを選ぶと良いでしょう。。
4.屋外用LED照明の特徴と選び方
屋外用のLED照明が持つ特徴は、用途に応じた防水性能や機能です。ライトアップなど演出用の照明は、IP65の防水機能で設置後も角度が調整できるようになっているため、店外のオブジェクトや看板に合わせて取り付けられます。
また、軒下用のライン照明は狭い場所にも設置できるので、階段や手すりの下などを照らして店舗内への動線を作るのもおすすめです。
ただし、店舗照明が直接目に入るような角度で取り付けるとお客様を不快にさせてしまうため、外部の照明は設置する場所や角度、光の広がり等に注意する必要があります。
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▶︎▶︎街を演出する、屋外・軒下用照明
1.屋外軒下照明とは?
2.屋外照明の役割とは?
3.屋外照明の存在意義について教えてください
4.屋外照明のデメリットはどういったところにありますか?
5.機能・性能について、どのような基準で作っているのですか?
6.重耐塩や耐候性など、その他耐久性で気をつけるところは何ですか?
7.これからの屋外照明はどうなっていくのでしょうか?
5.まとめ
一口にLED照明といっても、屋内用と屋外用では防水性や耐候性が違います。推奨環境が違う以上、屋内用の照明を屋外へ設置したり、適当に店内から電源を取ったりするのはおすすめできません。場所ごとにどのような配慮が必要なのかは店舗によっても変わってくるため、照明計画を立てる段階で照明のプロに相談しましょう。
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