店舗設計に間接照明を盛り込むメリットとは

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店舗設計に間接照明を盛り込むメリットは、高級感や落ち着き、おしゃれな雰囲気を手軽に演出できることです。

ただし、間接照明は直接照明に比べると床面照度が不足しがちで、単に設置するだけだとなかなかおしゃれな見た目になりません。
そこで今回は、店舗に間接照明を使うメリットや照明の種類、導入時の注意点などをご紹介します。

目次

1.店舗設計における間接照明の役割
2.間接照明の種類と分類
3.間接照明の実現に必要な照明器具の要素とは
4.LEDなら間接照明を手軽に実現できる
5.間接照明を取り入れる際の注意点
6.まとめ

 

 

1.店舗設計における間接照明の役割

店舗空間の設計における間接照明の役割は、日差しの降り注ぐ屋外や照明で煌々と照らされた空間とは違った景色を演出できることです。
たとえば、飲食店の照明を考えた場合、一般的な天井照明だと料理以外のものも視界に入ってしまいます。視界内の情報量が多いと、料理だけにお客様の意識を集中させられません。
また、料理に直接ダウンライトを当てると、上から写真を撮るときに影が差したり、器の反射をまぶしく感じたりする場合があります。

しかし、店舗全体を暗くしつつ間接照明で料理を淡く照らせば、高級感や非現実感が出ますし、明暗の差で料理に視線を集めることも可能です。間接光は反射が起きづらいため、目が痛くなることもありません。料理に限らず、衣類や展示品など店舗として見て欲しいものへ顧客の視線を誘導できること、明暗のバランス次第で落ち着きや高級感を演出できることが、間接照明の強みです。

FX50-LED

Wolfgang’s Steakhouse by Wolfgang Zwiener
LEDモジュール
FX50-LED
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Wolfgang's Steakhouse by Wolfgang Zwiener

施主:Wolfgang's Steakhouse by Wolfgang Zwiener
所在地:Singapore
設計・施工:NOMURA DESIGN & ENGRG. (S) PTE LTD
撮影:NOMURA DESIGN & ENGRG. (S) PTE LTD
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2.間接照明の種類と分類

間接照明は、照らす場所によって大きく3種類に分類できます。

  • 天井に反射させる:コーブ照明
  • 壁に反射させる:コーニス照明
  • 天井と壁の両方に反射させる:バランス照明

コーブ照明の特徴は、視線を上向きに誘導できること。天井に段差を付けて照明を設置すれば、空間全体を柔らかく照らしつつ天井を高く見せることができます。アパレルや美術品を扱う店舗、落ち着いた雰囲気の飲食店などにおすすめの照明です。

間接照明の種類と分類

コーブ照明
施主:株式会社重慶飯店
所在地:神奈川県横浜市
内装設計:株式会社アーキテクト ジェイ
施工(内装・設備):株式会社ラックランド
撮影:佐藤久
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壁を照らすコーニス照明は、壁掛けの絵画を目立たせたり、通路に設置して動線を誘導したり、奥行きを広く見せたりする際に利用できます。店舗の奥側にコーニス照明を設置すれば、限られたスペースをより広く見せられるでしょう。奥行きの長い店舗におすすめの照明です。

3つ目のバランス照明は、仕切り等を使って上下に反射光を広げるため、光に挟まれた場所を目立たせることができます。コーブ照明とコーニス照明、両方の特徴を併せ持った照明です。絵画や骨董品など、展示系イベントの目玉に利用したり、お手洗いに設置したりすると良いでしょう。

間接照明は、設置場所の工夫次第で棚裏や足元なども照らせます。明るさ・色・光の向きによって印象が大きく変わるため、店舗設計ではできるだけ複数のプランを比較・検討するのがおすすめです。

間接照明

コーニス照明
施主:社会医療法人三愛会
所在地:大分県大分市
建築設計:株式会社東畑建築事務所
照明計画:LIGHT・PLAN 山本博之
撮影:有限会社ブリッツスタジオ 石井紀久
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間接照明

バランス照明

3.間接照明の実現に必要な照明器具の要素とは

極端な話、市販の照明を壁や天井に向けて設置すれば、間接照明と判断することもできます。
ただし、間接照明ならではの雰囲気を出すためには、光の広がり方や色味などの調整が必要です。間接照明を選ぶ場合は、基本的に間接照明用の商品を選びましょう。

特に、棚裏や冷蔵ケースなど、狭い場所や熱を持つと困る場所に関しては、電球など熱を持ってしまう照明器具は不向きです。合わない場所に合わない照明を無理に設置しても、期待した仕上がりにはなりません。だからこそ、間接照明器具選びはプロの意見を参考にするのがおすすめです。

MC-LED4 D

そごう横浜店 B1F
LEDモジュール
MC-LED4 D
> 製品詳細へ

有限会社イガラシデザインスタジオ、有限会社トネリコ

施主:株式会社そごう・西武
所在地:神奈川県横浜市
設計:有限会社イガラシデザインスタジオ、有限会社トネリコ
撮影:荒木文雄
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4.LEDなら間接照明を手軽に実現できる

間接照明用の開発されている商品の中で、最もおすすめなのはLEDタイプ。従来の蛍光灯や電球に比べて、発熱量が少なく光の直進性が高いため、狭い場所にも設置しても十分な反射光を得られます。
また、一般的なLED照明は紫外線量が非常に少ないため、熱や紫外線による展示物の焼け・劣化も回避可能です。

曲げたりカットしたりできるフレキシブルなモジュールも開発されており、種類によっては調光器を使い、ランチとディナーで明るさを変更し、時間帯に合った雰囲気にするといった使い方にも対応しています。

なお、「光の直進性が強いため、目の負担を大きく感じる」というLED照明のデメリットも、一度光を天井や壁に反射させる間接照明なら軽減可能です。LED照明を苦手としているお客様の負担になりませんし、LED照明は寿命が長く交換の頻度が下がるため、メンテナンスの手間も楽になります。

間接照明

5.間接照明を取り入れる際の注意点

間接照明は、光源が見えてしまうと雰囲気が台無しになったり、眩しくなったりしてしまうので、設置時は目隠しの造作や設計が必須です。

また、間接照明は基本的に床面の光量が少ないため、ダウンライト照明との併用も考えましょう。同じ照明色でも、壁・天井の色や材質によって見え方や照度が変わることから、照明単体ではなく店舗デザイン全体の相性を考慮することも重要です。

6.まとめ

店舗設計に間接照明を取り入れると、店舗をおしゃれにしたり高級感を与えたりすることができます。

ただし、店舗のデザインや間取りによって、設置すべき間接照明の色・種類などが変わってきますし、店舗で利用するなら業務用LED照明の方が選択肢を広げやすいです。
間接照明を導入するときは、照明設計のプロに相談しましょう。

 

【お問い合わせ・ご相談】

お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。 

 

 

 

 


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