玄関の間接照明を後付けでお洒落に演出|足元や階段下を照らすコツ
玄関の間接照明は、家のオシャレ度をUPさせる手法のひとつですが、後付けは可能なのでしょうか。
今回は、玄関への間接照明の後付けの方法をご説明しながら、お洒落に演出するコツなどをお伝えします。また、玄関の間接照明に適した弊社のおすすめ商品もご紹介します。
目次
1.玄関に間接照明は後付けできる?
2.玄関を間接照明の後付けでお洒落に演出するコツ
3.事例で見る!お洒落な玄関を演出する間接照明
4.玄関の間接照明におすすめな製品|後付けも
5.玄関の間接照明後付けはコンパクトさが重要
6.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
玄関に間接照明は後付けできる?
玄関に間接照明は後付けすることは可能です。しかし、後付けする際には以下の点に留意する必要があります。
間接照明に適したスペースがあるかどうか
まずは、玄関に間接照明に適したスペースがあるかどうかを確認する必要があります。
建物の規模や用途にもよりますが、一般的な玄関は戸建てやマンションなどの住宅であれば0.75坪から2坪程度の場合が多く、間接照明をどこに設置して、どのような効果が演出できるかをあらかじめ想定する必要があります。
例えば、玄関と廊下(ホール)に200mm以上の段差がある場合は、上がり框廻りを部分的に改修し、光源が見えないように照明器具を設置。段差を生かした間接照明とすることで、足元が明るいという機能に加えてオシャレな雰囲気を追加することができます。
また、天井とシューロッカーの上部の間、シューロッカー下部と玄関床面の間に200㎜程度(又は以上)のクリアランスがある場合は、先程の例と同じく光源が見えないように照明器具を設置することで、光によりシューロッカーの浮遊感やラグジュアリーな雰囲気などを演出することができます。
しかし、段差がない玄関(マンションのように階高が抑えられている建物は、天井高を確保するため玄関と廊下の段差がない場合があります)や床から天井までクリアランスがないシューロッカーには間接照明を取り付けようがなく、照明ボックスや幕板などを無理に設置すると違和感が生じる場合があるため注意が必要です。
電源があるかどうか
次に、玄関に電源があるかどうかが重要です。間接照明に用いる照明器具は電源工事またはコンセントが必要なものが多いです。
昨今DIYで容易に設置可能な間接照明用のLEDテープ照明も、コンセントにACアダプターを接続して通電させるタイプであることから、電源がないと間接照明を設置することができません。
しかし、玄関にダウンライトなどの既存の照明やコンセントがあれば、そこから電線を分岐して間接照明を設置することが可能です。(天井や壁の下地や仕上により露出配線になる可能性も有り※電気工事要)
湿度が高くないかどうか
玄関は玄関扉や換気経路の状況にもよりますが、湿気が溜まりやすい場所(室内温度が比較的低く、相対湿度が高い結露が生じやすい場所)と言えます。一般的な屋内用の照明器具は水に弱いため、製品選びを誤ってしまうと故障の原因にもなるものです。
よって間接照明を設置する場合は、設置する環境に応じて、事前に検討をすることをお勧めします。
玄関を間接照明の後付けでお洒落に演出するコツ
では次に、間接照明の後付けで玄関をお洒落に演出するコツをご紹介いたします。
コツ1.光源を見せない
間接照明は、光源を見せず(直接光を目に入れさせることなく)、天井や壁、床からの反射光で柔らかい光を見せることが重要です。
よって、光源を設置する際はカットオフライン(光と影の境界線)が目立たないよう、光源の光量や照射角度を踏まえた照明ボックスや幕板などの寸法や納まりを検討することが重要です。
また、被照射面が反射率の高いタイルや化粧板などの艶ありの素材の場合は、光源自体が映り込まないように照明器具の設置方向に気をつけたり、粒が見えないタイプのLEDを採用したりすることが大切です。(被照射面が白色系でない場合は、カットオフラインが出やすいので、光源の設置位置や向きに注意が必要)
コツ2.足元を照射する
足元を間接照明で照射することで、ホテルのような非日常感や浮遊感を演出しつつ、機能的な明るさを確保できます。
その場合、全体の空間の色温度と間接照明の色温度を概ね合わせることが大切です。全体の色温度が低い空間なら電球色、色温度が高い空間なら昼白色を合わせるなど、間接照明によって違和感を感じさせない配慮が重要です。
コツ3.シームレスな光源とする
間接照明の光源にムラがあったりとぎれとぎれになったりすると、後付け感がどうしても出てしまいます。しかし、後付けした間接照明の光源がシームレスな美しい光であれば、あらかじめ設計していたかのような、違和感がない印象を与えることができます。
そのためには、造作の幅に合う光源の長さサイズと一列に配置した場合の光の途切れの出ない、端から端まで均一に発光する照明器具を選定することが重要です。
コツ4.違和感がない納まりにする
間接照明を後付けした際に光源が見えないといっても、天井や壁、床の障害物などで照明器具が平坦に固定できないと、光のグラデーションが乱れ、元の空間にノイズが生じてしまいます。
特に後付けで間接照明を設置する際は、カットオフラインが見えない照明ボックスや幕板の寸法や納まりがいかに元の空間に納まるかを検討する必要があります。
よって、できる限り照明器具がコンパクトで、施工がしやすいものを選定する方が良いでしょう。
事例で見る!お洒落な玄関を演出する間接照明
では弊社商品を用いた、玄関をお洒落に演出する間接照明の事例をご紹介いたします。
人を導く光
こちらは海老名駅間地区開発エリア「ViNA GARDENS」の一画に建てられたオフィスビルのエントランスの事例です。
天井と壁、壁と床の間に設置された3本のライン状の間接照明が空間に奥行きを出し、人を導く動線のような光のデザインとなっています。
温かみや穏やかさを演出する柔らかい光
こちらは、福井銀行の本店ビルのエントランスの事例です。
ライン状のコーニス照明を計画し、木調の壁面を照らすことで温かみや穏やかさを演出しています。また、こちらの空間がアートの展示を行う場所でもあり、さまざまな作品を落ち着いて鑑賞できるような明るさにもなっています。
空間の特徴を強める光
こちらは、上原美術館近代館のエントランス周りなどの事例です。
特徴ある木質化天井(化粧垂木)に対して天井に間接照明を設置し、高い所から低い所へと間接光を伸ばすことで、木の温かみを強調しています。
玄関の間接照明におすすめな製品|後付けも
最後に、後付けも可能な玄関の間接照明におすすめの弊社製品を、照明の特徴を踏まえながらご紹介いたします。(商品の採用にあたって、電気工事は別途必要です)
玄関足元の間接照明に
まずは足元を美しく照らす照明器具をご紹介します。
こちらはXC-LED2というW8mm×H10mmの非常に小さな断面のスリムなLED。モジュールの連結時に発光面の途切れが無く、光の連続性が美しいという特徴があります。
非常にコンパクトであり、光束量も大きく(860lm/L969mm)、玄関や廊下などの比較的小さなスペースにも設置でき、光ムラなくしっかりと足元を照らすことが可能です。
また本体重量も非常に軽量であることから、棚や家具にも採用可能です。
(L269mm=30g、L969mm=90g、L1494mm=130gなど)
次にご紹介しますのはMU-LEDという器具幅が5mm、高さが10mmの極細のLED。こちらは前記したXC-LED2よりも1系統当たりの長さを確保することが可能です。(XC-LED2 2520mm以内/1系統、MU-LED 3000mm以内/1系統)
こちらの器具もXC-LED2同様に連結時に発光面の途切れが無く、光の連続性が美しいという特徴があり、コンパクトであることから玄関や廊下、家具などの小さく狭いスペースに採用が可能です。
製品名 | LEDモジュール XC-LED2 |
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特徴 | 全45サイズ(特寸37種類) 埋め込み取り付け可能 連結可(1系統2520mm以内) 電源別置 |
製品名 | LEDモジュール MU-LED |
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特徴 | 全45サイズ(特寸37種類) 埋め込み取り付け可能 連結可(1系統3000mm以内) 電源別置 |
玄関足元や階段下の間接照明に
次は、階段下におすすめの製品をご紹介します。もちろん、玄関や廊下の足元への採用にも適していますのでご検討ください。
こちらはFX50-LEDという器具幅が13.7mm、高さが5.6mmの非常にコンパクトな照明器具です。
切断や曲げ加工(最小曲げ半径50mm)も可能であり、段鼻や蹴込板などの細かい造作がある階段廻りに採用可能です。
FX50-LEDの低輝度タイプ(明るさ1/2)の商品がFXL-LEDでこちらの商品も器具幅が13.7mm、高さが5.6mmと非常にコンパクトな照明器具です。
製品名 | LEDモジュール FX50-LED |
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特徴 | フレキシブル トップビュー 最小曲げ半径50mm 連結可(1系統5000mm以内) 50mm毎で切断可能 DNL PROFILE SYSTEM PFSH/PFS適合LEDモジュール 特寸対応可 電源別置 |
製品名 | LEDモジュール FXL-LED |
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特徴 | 低輝度タイプ 最小曲げ半径50mm 連結可(1系統8000mm以内) 電源別置 |
FX50-LEDは光束量が多く(940lm/1000mm)、反射率が高いタイルやビニル床シートなどの艶がある床には、光源が映り込む可能性があるため十分な検討が必要です。
また、屋外の軒下(直接雨や直射日光が当たらない場所)に限り使える仕様もありますので、多くのシーンにご活用いただけます。
玄関のシューロッカー上の間接照明に
最後に玄関のシューロッカー上の間接照明に適した商品をご紹介いたします。
こちらは建築化照明 SFL Dという器具幅が18.0mm、高さが25.0mmの電源内蔵・ドーム型の照明器具です(スクエア型カバーもあります)。
光束量が大きく(1600m/L982mm)、幅が1〜2m程度のシューロッカーなど収納上部に設置でき、少ない設置台数で明るく天井を照らすことが可能です。
SFL Dの40%の明るさの商品がSFL D-P4 でこちらの商品も器具幅が18.0mm、高さが25.0mmとコンパクトな照明器具です。
製品名 | 建築化照明 SFL D |
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特徴 | Seamlessline LED照明器具(シームレスライン) ドーム型カバー 非調光型 コンパクト型 電源内蔵 |
製品名 | 建築化照明 SFL D-P4 |
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特徴 | Seamlessline LED照明器具(シームレスライン) SFL Dの40%の明るさ ドーム型カバー 非調光型 コンパクト型 電源内蔵 |
これらの商品は最小サイズの電源内蔵器具であり、設置スペースに困らない点が大きなポイントです。
玄関の間接照明後付けはコンパクトさが重要
玄関の間接照明を後付けする際には、シューロッカーの上や足元など比較的小さなスペースに取り付けることになるでしょう。
弊社DNLの製品は、発光部の見付が細くコンパクトであり、長さや色温度、明るさのバリエーションが豊富であるため、玄関に最適な照明器具が見つかるはずです。(※電気工事要)
玄関という1〜2坪程度のコンパクトなスペースであるからこそ、間接照明を後付けする場合には美しい納まりや光の表現にこだわりたいところです。
このような事情から、「光」が大切な空間では、専門の設計事務所に依頼し、照明メーカーや照明プランナーを交えて照明選びを進めていくのが一般的です。
弊社DNライティングでは、「色温度・配光・明るさ」と「設置位置・角度」をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪の2箇所に設けており、内装材のサンプルをお持ちいただけると現場に近い環境も再現可能です。
「照明にこだわった施設を目指したい」「照明選びで失敗したくない」という方はぜひお立ち寄りください。
多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。
- 様々な空間に対応する多彩な品揃え
- お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
- 多品種と高品質を支える自社生産体制
- 照明その他電気工事の請負・設計監理
照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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