空気中の浮遊菌、落下菌など二次汚染に有効な殺菌灯器具
紫外線ランプには空気中の浮遊菌を殺菌して落下菌を低減したり、紫外線ランプの光を直接照射し、食品などの表面を殺菌する効果があります。
目次
1.殺菌灯器具の用途
2.空気殺菌の応用例(参考データ)
3.空気殺菌、表面殺菌器具
1.殺菌灯器具の用途
オフィス、学校、保育園、幼稚園、公民館、クリーンルーム、飲食店、厨房、食品工場、スポーツジム、ホームセンター、ドラッグストア、宿泊施設、集合住宅、図書館などで主に使用されています。
空気の殺菌
空気殺菌には紫外線ランプの応用が効果的です。空気による二次汚染を予防・防止します。
実例として製薬工場無菌室・病院手術室はもちろん病院全般・療養室・調理場・食品工場・学校・保育所・事務室・工場・食堂ホールなどが多く、特に空調を行なっている室内では、送風ダクト内に取り付けると有効です。
食品工場の場合
製パン・製菓・製麺工場の多くは内壁や床にカビ類が発生しやすく、この部分に殺菌ランプを照射すれば効果的で、同時に作業室の空気殺菌も行えます。
食品の殺菌・腐敗防止
食品の多くは表面から腐敗することが多いため、その表面と周囲の空気を殺菌すれば腐敗をより少なくすることができます。
食品の包装紙を直接照射することもでき、また低温貯蔵での殺菌も応用可能です。
(照射によって風味や味が変化するものは直接照射を避けてください。)
医療器具の消毒
医療器具や調髪器具または食器類の消毒・殺菌は、密閉性の高いケース内で照射すれば効果的です。
2.空気殺菌の応用例
空気殺菌器は自然対流によって運ばれてくる空中浮遊菌を殺菌する殺菌灯器具と室内空気を循環殺菌する循環殺菌装置に大別されます。殺菌灯器具は紫外線が目に入らないように天井近くに取り付け、自然対流によって殺菌ランプ近くに運ばれてくる空中浮遊菌を殺菌する方法であり、古くから食品工場、製薬工場などで落下菌抑制対策として使用されています。
空中落下菌の低減
空気を媒介とする二次汚染の防止対策として、紫外線ランプで空気中の浮遊菌を殺菌して落下菌を低減します。
床上1.8m〜2mの位置に上向きに取り付けて上層空間を照射し、自然対流によって運ばれてきた空気中の浮遊菌を絶えず殺菌し、落下菌数を減少させて目標とする微生物環境レベルに保つ効果があります。
オゾンレスランプによる殺菌効果
測定場所および条件
(1)食品加工室
(2)室温20〜25℃
(3)使用ランプSGL-1000N(×2灯)
(4)使用安定器ASG-215(×1台)
測定方法
(1)空中落下菌の測定点はA〜E室内各3点に平板寒天培地を置き30分間露出して測定する。
この測定方法を各室内3点で、5回繰り返し測定した。
(2)各室の数値は15個の平均空中落下菌を示す。
(3)Fは30分ランプ点灯後(落下角数0.3)ドアを開閉後(6.3に増加)さらに、30分間点灯。
(4)培養試験方法は食品衛生試験法に準じて行なった。(平板寒天培地は標準寒天培地、37℃-48H)
オゾンレスランプによる空中落下菌の殺菌効果(9cmシャーレの落下菌数)
3.GL殺菌灯器具
最も強力な殺菌作用のある254nm(ナノメーター)の紫外線を放射する殺菌ランプを用いた殺菌灯器具。
DNLの殺菌灯器具は、ステンレス製で室内の大きさや用途に応じて機種を選択できます。
定格
【紫外線殺菌について】
食品工場をはじめ、水産業、エレクトロニクス産業や医療分野まで、紫外線殺菌は取扱いの簡単さと二次汚染がなく、二次処理の必要がないことなどの様々なメリットから、幅広い分野で注目を集めている殺菌方法です。 殺菌力の優れた高品質の紫外線ランプや安定器、装置、制御盤等を製造・販売しております。
>詳しくは、DNL紫外線殺菌WEBサイトをご確認ください。
【お問い合わせ・ご相談】
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