棚照明・・・商品を表現するための光の工夫

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左から: ディスプレイ 棚 ショーケース

 

たとえばスーパーマーケットでは生鮮食品の瑞々しさを引き立て、ジュエリーブランドでは、ショーケースの中の宝飾品をキラキラ輝かせ、博物館では展示品を照らし出す光。陳列棚をちょっと下から覗き込んでみるとそこには“棚照明”が設置されています。棚照明は商品を見せる影の主役者なのです。

そこで今回、商品を魅力的に見せる棚照明を使った光の演出テクニックについて、基本的な知識をDNライティング株式会社 営業企画部 商品企画グループの高橋伸哉さんにお話をうかがいました。

 

「棚照明」とは?

「棚照明」とは?

そもそも棚照明とは、天井照明では補えない棚の中の明るさを確保するため設置される照明です。
天井からの光は、構造上どうしても棚の内部には届かず、肝心な商品に影がかかってしまいます。そこで棚下に設置し、棚内部を照らす棚照明が必要となったのです。

そして今では、商品を見やすくするためだけでなく、商品をより魅力的に見せたり、注目を集めたり各店舗、ブランドの「表現」として利用されています。
棚と光という組み合わせでどのようなことができるのか、実例や照明器具とあわせて見ていきましょう。

 

「設置位置」上から?下から?奥から? 設置位置で変わる照明効果

棚照明では、さまざまな演出が可能です。
まず押さえておきたいのが、照明器具の位置による効果の違いです。

1.上のみ

まず棚の内部を上から照らしてみましょう。
棚に置かれた商品に光があたり、商品の色や形、ディテールなどを明確に見せることができます。棚の中の商品をしっかり見せるという意図で使用する場合、もっとも基本の位置となります。

 

設置位置上のみ

 

2.棚奥間接照明

照明を棚の奥に設置することで棚に置いた商品のシルエットを浮かび上がらせる効果があります。
上からの照明に棚奥間接照明を組み合わせることで奥行きを感じさせる演出が可能になります。

また棚板とバックボードの距離を小さくすることで光は絞られ、距離を広げると光も広がります。

棚奥間接照明

 

3.組み合わせ

  • 棚上からの照明
  • 棚奥 下からの間接照明
  • 棚奥 上からの間接照明

①+②+③の3灯を設置すると棚の照度が大きくアップします。強い照度はモノをのっぺりみせてしまう、白々しく感じてしまうなどのデメリットもありますが、遠くからでもズバッとわかる程の明るさは店や商品の存在感を示し、思わず人の関心が引き寄せられてしまうという誘引効果があるとされています。

組み合わせ

 

「器具の種類」面で?点で? 器具で変わる立体的効果

LEDモジュール

LEDモジュール

たなライト

たなライト

ミニレールスポット

ミニレールスポット

ダウンライト

ダウンライト

現在、棚照明に一般的使用されている照明器具には、主にバーライト、ショーケースライト、ダウンライトがあります。

 

1.バーライト(LEDモジュール、たなライト)

棒状のケースにLED電球を配置したもので棚全体を均一的に照らすことができます。
中央の商品にも端に置かれた商品に充分な光が当たり、ディスプレイのスペースを広く活用することできます。

バーライト(LEDモジュール、たなライト)

 

ショーケースライト(ミニレールスポット)

棚全体ではなく、個々の商品にスポットライトのように照明を当てることができます。
アクセサリー、ジュエリー、時計など、商品の立体感や素材感をビビッドに際立たせます。

ショーケースライト(ミニレールスポット)

 

3.ダウンライト

設置した直下を明るくすることができます。
商品の配置が決まっている場合で強く光を当てたい時に有効です。

ダウンライト

 

「配光」広がる光?輝く光? 照明カバーで変わる光の個性

たとえば同じバーライトでも、カバーによって配光の違いがあり、それぞれ特徴があります。

 

1.乳白カバー(拡散光)

まぶしさを抑え、光が広がる効果がある摺りガラスのような乳白色のカバーが取り付けられています。LEDの粒感がない柔らかい光は、粒状の映り込みが気になる食器やタオルや衣類など面積の大きい商品を照射したい時に有効な照明です。

乳白カバー:MC-LED

乳白カバー:MC-LED

乳白カバー:MC-LED

 

2.透明カバー(直接光)

バーライトのLEDの光一粒一粒がキラキラと輝くよう比較的透明度の高いカバーが取り付けられています。
たとえばジュエリーなどの貴金属の輝きやキラメキをアピールしたいときに有効な照明です。

透明カバー:MC-LED3Y C

透明カバー:MC-LED3Y C

透明カバー:MC-LED3Y C

一方、乳白カバーは光が拡散されることにより光量が少し落ちます。透明カバーは、LEDから出る光をそのまま利用するので効率が良い反面、直下光に比べサイド光の光色がばらつく事から、設置場所を配慮する必要があります。

 

「色温度」柔らかな色? シャープな色? 色で変わる対象物の特長

照明には色温度という指標があります。ブルー系でクールな印象の「昼光色(約6500K)」から温かみのある赤系の「電球色(約3000K)」までグラデーションがあります。光色によって大分雰囲気が変わるので、これも照明を当てる商品をどう見せたいかで選びます。

 

1.白色系(5000K前後)

かつては色を正しく認識する光として、直射日光の光ではなく北向きの窓からの間接的な日光を利用していたといいます。白色の光は、清潔感や爽やかさを演出したい棚に有効な色温度です。

白色系(5000K前後)

 

2.電球色系(3000K前後)

エジソンが発明したフィラメント電球の色といわれています。電球色の光は、高級感や暖かさを演出したい棚に有効な色温度です。

電球色系(3000K前後)

 

3.特殊演色

スーパーの冷蔵ケースの肉の赤身がおいしそうに見えるのは、たいていの場合、赤色を鮮やかに見みせる照明演出が関わっています。
特殊演色とは、対象物の演出効果の高い色味に着目して、より好ましく見える光色に調整した照明です。

冷蔵・冷凍ケース照明 CLED2

冷蔵・冷凍ケース照明 CLED2

生鮮食品に最適な色温度 FM色使用

生鮮食品に最適な色温度 FM色使用

 

「設置方法」フレキシブルな設置方法で変化を演出

日々商品が入れ替わるような店舗では、その商品構成に応じて棚照明もフレキシブルに変えていくことが求められます。そのときの悩みとして挙げられるのが器具のサイズ、電源や設置、施工方法、コードの処理です。

 

電源別置型 LEDモジュール XC-LED

電源別置型 LEDモジュール XC-LED

1.電源別置

電源を別にすれば、器具はぐっとコンパクトになり、多様な棚・什器の狭いスペースに対応することができたり、照明が目立たないため商品により注目を向けさせる効果もあります。

 

生鮮食品に最適な色温度 FM色使用

生鮮食品に最適な色温度 FM色使用

2.電源内蔵

頻繁に棚のレイアウトを変更する場合や、電源を別途設置するスペースがない場合などでは電源が内蔵されているタイプが便利です。電源別置と比較するとサイズが大きくなりますが、連結接続灯数も多く、施工が簡単です。

 

3.マグネット取付

3.マグネット取付

スチールの棚板を使用していればどこでも取り付けられます。設置や取り外しが簡単になるだけでなく、照射位置の調整がいつでも可能です。

 

「まとめ」棚照明で商品を演出するコツ

店舗や商品のイメージアップに棚照明は欠かせません。
まず、棚に配置する商品は何で、どう見せたいかということをしっかりイメージしておきましょう。
その上で照明器具、色、設置方法など多彩な選択肢からさまざまな組み合わせを試すことで、その商品のイメージにぴったりな表現が見つかるでしょう。

DNライティングでは、長年の実績と豊富な商品ライナップをもとにお客様のイメージを具現化するお手伝いをしております。これはできないだろう?とあきらめないで、お悩み事がありましたらぜひご相談ください。

3.棚照明で商品を演出するコツ

 

ありがとうございました。

(取材/文・柳舘由香)

 

 

 

 

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