照明を増設したい際の費用や工事期間の目安まとめ|おしゃれで増設可能な製品も紹介
住宅や店舗など明るさの確保や雰囲気を演出するために欠かすことができない照明計画ですが、改修などにおいて照明を増設する場合の工事期間や費用の目安はどの程度なのでしょうか。
今回は照明の増設で考慮するべきことなどをあげながら、増設にかかる工期やコストをまとめます。また、弊社おすすめの増設できる製品についてもご紹介します。
目次
1.照明を増設したい!何から始める?
2.照明の増設で考慮すべきこと
3.照明増設でかかる工事期間の目安
4.照明増設でかかる費用の目安
5.DNLおすすめ:増設可能な TRE2-DP
6.照明増設は丁寧な計画と手順が重要
7.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
照明を増設したい!何から始める?
照明を増設する際には、計画を立て手順を踏んで進めることが重要です。以下に、照明増設のためのステップを示します。
照明を増設する目的の明確化
まず、なぜ照明を増設したいのかを明確にしましょう。例えば、特定の部屋を明るくするために作業エリアの照度を強化する…など、目的を理解することが照明計画の基盤となります。
照明ニーズの評価
既存の照明がどのように機能しているかを評価し、どのエリアが追加の照明を必要としているかを特定します。明るさ、色温度、照明の形状やデザインなどニーズを考慮します。
照明増設にかかる予算の設定
照明増設のプロジェクトにかかる予算を設定します。これには新しい照明器具や設置に必要な材料、電気工事外注費などが含まれます。
増設する照明デザインの検討
新しい照明が既存の照明やインテリアなどと調和するようにデザインを考慮します。照明の形状、スタイル、色温度などが、空間全体に与える影響を検討しましょう。
電力供給の確認
照明を増設するためには、電力供給が可能であるかどうか確認します。必要に応じて電気工事士との相談が必要になるでしょう。
照明の増設で考慮すべきこと
次に、照明器具の増設において考慮すべきことをご紹介します。
電気工事が伴う増設は無資格では不可
引っ掛けシーリングやライティングダクトレール、電源プラグ付き以外の照明器具は、危険を伴う電気工事が生じるため、電気工事士の免状(国家資格)がないと施工や設置が行えません。(電気工事士法)
よって、資格がない人がDIY感覚で気軽にダウンライトを設置するなど電気工事を伴う増設はできないため注意が必要です。
しかし、引っ掛けシーリングやライティングレールが施工されている場合、シーリング照明やペンダント照明、スポットライトなどを取り付けることや電球を交換することは問題ありません。
ライティングダクト取付可能器具の注意点
前記の通り、ライティングダクトを取り付ける電気工事を電気工事士の資格がない者が行うことは法律により禁止されていますが、ライティングダクトが施工されている場合には、ライティングダクト対応のスポットライトやペンダント照明などを取り付けることは可能です。
ライティングダクトに照明器具を取り付ける場合は、
② ライティングダクトに定められている耐荷重及び定格容量(A)を超えないこと
③ 天井を適切に補強すること
④ 消防設備(避難誘導灯や自動火災報知機など)にライティングダクトが干渉しないこと(レールやスポットライトを設置したことにより、消防設備の機能を損なうことがないよう注意する)
などの配慮が必要です。
天井下地・配管・配線への干渉
改修などで空間にダウンライトやバーライトなどの照明器具を天井に埋め込む場合、天井下地の野縁やチャンネルバー及び既存の配管・配線に干渉しないよう、取付を想定している位置の天井裏を点検することが必要です。
そのため、既存の電気図や機械図がある場合は、配管・配線ルートなどを確認し、天井裏を目視で確認した上で、配灯計画を立てると良いでしょう。
また、RC造などで躯体の階高が低い場合は、天井裏のクリアランスが十分にない場合も多いため、既存の照明器具を一度取り外してみて、スケールでクリアランスを測り設置できるか検討することが必要です。(天井点検口がある場合は、そこからクリアランスを計測する)
照明増設でかかる工事期間の目安
次に、照明増設でかかる工事期間の目安をご説明します。
照明器具の数量や増設する空間の広さや現在使用中か、床に何もない空き家によっても工事期間や現調する内容や要する日数も変わります。
現地調査をする
まず、既存の照明器具数や点灯区分、分電盤の位置、容量などを現地調査により確認します。
既存の電気図(設計図書又は竣工図書)がある場合は、図面と現場が合っているかどうか照合。図面と現場が異なる場合は、現場を優先させて図面を修正し、既存図を作成します。
最も重要なポイントは、分電盤の容量に余裕があるかどうかを確認することです。余裕がない場合は、既存の消費電力量を超えない範囲で照明器具を選定する必要があります。
電気図を作成する
こちらは施工を行う工事業者や対象規模にもよりますが、工事を行う前に照明器具を天井や什器にプロットした電気配灯図を作成します。これを作成しておくことで、どこのスイッチを押したらどこの照明器具が点灯するかなどの確認ができます。
また、照明器具の姿図や数量、照度、消費電力などの仕様が記載されている照明器具リストなども作成しておくと、将来のメンテナンスや更なる増設などにも対応が可能です。
施工する
天井を全面的に撤去するなどの建築工事が必要な場合など、新築・改築の内容によっても工期が変わります。
空間の照明器具を効果的に機能させるため、施工前に照度分布図なども照明メーカーに依頼して作成しておくと良いでしょう。
それによって、改修前に空間の明るさの目安を知ることができ、照度が足りない箇所は事前に照明器具を変更したり、追加したりすることが可能となります。(施工後に空間が暗いことによる再工事を防ぐことができます)
照明増設でかかる工事期間の目安
ここからは、照明増設でどの程度の費用がかかるのか、その目安を照明の種類をいくつか例にあげてご紹介します。
ダウンライトの設置
ダウンライトの性能や仕様にもよりますが、ダウンライトを増設する工事は、電気工事の中でも一般的な工事であり、天井高が3mを超す場合(施工者が脚立で作業できない高さ)や特殊仕上(タイルやメラミン化粧板などの硬くて脆い素材など)に施工する場合などでない限り、比較的安価に施工を行うことが可能です。
バーライト(蛍光灯など)の設置
バーライト(蛍光灯など)の設置は、空間の天井に埋め込むのか、または間接照明として建築工事の造作工事を行うのかなど、工事の程度により異なります。
特に天井高の低い空間で間接照明にする場合は、照明器具自体がコンパクトで性能の良い商品が必要となり、それらはややコストが高い傾向にあるため、空間の質や目的によってコストパフォーマンスが良い照明器具を選ぶことが大切です。
ライティングレールの設置
ライティングレールの設置は、直付けにするか、埋め込みにするか、天井より吊り下げて取り付けるかにより、施工費はそれぞれ異なりますので、事前に工事会社へ見積もりを取ることをおすすめします。
DNLおすすめ:増設可能な TRE2-DP
最後に、さまざまな空間において増設可能な弊社のおすすめ照明器具、トリムラインのプラグシリーズをご紹介します。(ただし、ライティングダクトの設置が必要です)
ライティングダクト対応 TRE2-DP
ライティングダクト対応TRE2-DPは、器具幅22mm、高さ54mmのコンパクトなライン照明です。
また、カバーはスクエア型でスタイリッシュな外観です。
製品名 | 建築化照明 TRE2-DP |
---|---|
特徴 | ・TRIM LINE LED照明器具(トリムライン) ・ライティングダクト型(Plug Series) ・非調光 ・光源一体型 ・電源内蔵 |
大きな意匠上のポイントは、ライティングダクトより幅が小さいため、外観がとてもすっきりと見える点。コンパクトで器具を見せても美しいデザインが特徴です。
隙間なく取り付けられるTRE2-DP
TRE2-DPは、ライティングダクトに取り付けられる専用のプラグを介して、隙間なく取り付けることが可能であるため、ライティングダクトと一体化した無駄がなくシンプルなデザインとなります。
上図はTRE2-DPを実際に連結させた写真です。
隙間なくシームレスに接続できて連続した線光源とすることができるため、より美しい光のラインを演出することが可能です。
ライティングダクト対応 TRE2-BK-DP
ライティングダクト対応TRE2-BK-DPは、本体カラーが黒のTRE2-DPの色違い。空間によってより適したカラーをお選びいただけます。
ライティングダクトとTRE2-BK-DPの色を合わせることで、発光面以外の存在感を消して光源のラインを強調することができます。
このTRE2-BK-DPも簡単に照明の位置替えや器具の増減が可能です。空間の質や用途によって簡単に明るさの変更や光による雰囲気の演出ができるため、ライティングダクトとあわせておすすめの照明器具です。
製品名 | ライティングダクト対応 TRE2-BK-DP |
---|---|
特徴 | ・TRIM LINE LED照明器具(トリムライン) ・ライティングダクト型(Plug Series) ・本体色ブラック ・非調光 ・光源一体型 ・電源内蔵 |
照明増設は丁寧な計画と手順が重要
今回は、照明の増設やその工事期間や費用、そして増設に伴う配慮する事項についてご紹介しました。
照明増設は、細部にわたり計画を立てて手順を正しく踏むことで、照明の選定から設置位置の最適化、色温度の微調整まで効果的な照明環境が構築できます。
しかし、増設に限らず照明計画というのは、照明設計や配光計算、電気工事などの専門的なスキルが必要で高い精度が求められるものです。
このような事情から、「光」が大切な空間では、専門の設計事務所に依頼し、照明メーカーや照明プランナーを交えて照明選びを進めていくのが一般的です。
弊社DNライティングでは、「色温度・配光・明るさ」と「設置位置・角度」をシミュレーションしていただける体感型施設を東京と大阪の2箇所に設けており、内装材のサンプルをお持ちいただけると現場に近い環境も再現可能です。
「照明にこだわった施設を目指したい」「照明選びで失敗したくない」という方はぜひお立ち寄りください。
多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング
現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。
- 様々な空間に対応する多彩な品揃え
- お客様のニーズを実現するカスタマイズ力
- 多品種と高品質を支える自社生産体制
- 照明その他電気工事の請負・設計監理
照明の役割がますます多様化し、その機能への期待が高まっている中、小空間から大空間まで様々なステージで対応できる豊富な商品を揃え、お客様のニーズにきめ細かく対応する照明専門メーカーを目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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