間接照明はどこに配置する?おしゃれな空間を演出するテクニック

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間接照明でおしゃれな空間を演出したいけれど、どのように配置すればどういった効果が得られるのか、具体的な完成イメージが想像しにくいものです。

そこで今回は、間接照明の配置方法について、実際のコーディネート事例と共に解説していきます。また、これからプランニングを開始される方に向けて、間接照明の基礎知識や直接照明との違いなどについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.【基礎知識】間接照明はどこに配置したら良いのか?
2.空間をおしゃれに演出する間接照明の配置方法
3.間接照明の配置方法で迷ったら……
3.多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング

 

 

【基礎知識】間接照明はどこに配置したら良いのか?

間接照明の配置ルールはとてもシンプルで、シンプルがゆえに様々な可能性と難しさを持ち合わせています。

そこで、まずは間接照明とはそもそもどういった照明なのか、配置する際のルールや注意点、直接照明との違い、メリット・デメリットについて見ていきましょう。

そもそも間接照明とは?配置ルールと注意点について

間接照明とは、光を天井や壁といった造作に反射させて、その拡散した光で間接的に空間を照らす照明のことです。

基本的に光源は見せないルールとなっており、天井や壁面を凹ませて埋め込んだり、造作に切り込みを入れて埋め込んだりと、必ず何かしらの造作で隠す必要があります。そのため、通常は空間を設計するタイミングで照明設計も同時に進めていきます。

また、近年ではデスクなどの家具下にテープライトを取り付けて、補助照明として気軽に間接照明を楽しむスタイルも登場しています。ただし、鏡面仕上げの床面や光沢のあるタイル壁に反射させると、光源そのものが映り込んでしまうため、後付けで間接照明を配置する際は被照射面の仕上げ材に気をつける必要があります。

間接照明と直接照明の違い

積水ハウス 西神中央展示場(撮影:スタジオマップ 前田誠士) 積水ハウス 西神中央展示場
(撮影:スタジオマップ 前田誠士)

間接照明に対して、シーリングライトやペンダントライト、シャンデリアのような光源から直接的に空間を照らすことを直接照明といいます。直接照明は、あとから好きな照明器具を自由に取り付けられるタイプが多いので、間接照明と比べて自由度が高いと言えるでしょう。

事例のような直接照明は、間接照明と同様に空間を設計する時点でプランニングしていく必要があります。

※使用製品はすでに生産が終了しております。後継品にてご検討ください。

【使用製品】LEDモジュール/MC-LED3(3500K)

【後継品】LEDモジュール/MC-LED4 D

間接照明のメリット・デメリット

間接照明のメリットは、

  • 直接照明と比べて目への刺激が抑えられる
  • 空間の意匠性やおしゃれさが高まる
  • 空間に明るさのメリハリが出て奥行き感や立体感が演出できる
  • 造作やアイテムを際立たせることができる

といった点があげられます。

間接照明と聞くと、ホテルやレストランのような高級感があり、薄暗い落ち着いた空間をイメージされがちですが、目への刺激が少なく、また意匠性が高まるという間接照明ならではのメリットを活用して、会社のオフィスや大学の講義室といった空間でも多く採用されています。なお、このような作業空間に配置する際は、作業効率を上げるとされる高照度・高色温度の光源を使用します。

一方、間接照明のデメリットは明るさが空間全体に行き届かない点です。

空間全体を一様に照らすことができる直接照明と比べて、拡散光で空間を照らす間接照明は場所によって明るさ感が変わります。

そのため、太陽光が入りにくい部屋で読書や書き物といった作業をする際は、光源の照度を上げたり、照明器具の台数を増やしたり、他の照明手法と組み合わせたり、デスクライトやフロアライトといった補助照明で明るさ感を補ったりといった対策が必要になります。

空間をおしゃれに演出する間接照明の配置方法

それでは次に、空間をおしゃれに演出する間接照明の配置方法を、実際のコーディネート事例と共にご紹介していきます。

単独で成立する直接照明と違って、間接照明は「光源(照明器具)」「光源(照明器具)を隠す造作」「反射させる対象」の3つの条件が揃ってはじめて成立します。

そこで今回は、

①:天井付近から天井に向かって光を当てる(コーブ照明) ②:天井付近から壁面に向かって光を当てる(コーニス照明) ③:壁面付近から天井と壁面に光を当てる(バランス照明) ④:造作や家具下から床に光を当てる(フットライト) ⑤:棚内部から物に対して光を当てる(棚下照明)

と、配置パターンを5つにまとめました。また、番外編としてエクステリアでの活用方法についても解説していきます。

配置方法①:天井付近から天井に向かって光を当てる

西方庵(撮影:スタジオマップ 前田誠士) 西方庵
(撮影:スタジオマップ 前田誠士)

間接照明の配置方法の1つ目が、天井に向かって光を当てる方法で、「コーブ照明」と呼ばれています。

一般的には、天井を周囲よりも一段高くとる折り上げ天井や、反対に一段下げる下がり天井の中に光源を隠して、天井に向かって光を当てます。眩しさを抑えながら空間全体を照らすことができるため、主照明として用いられます。

また、コーブ照明は主照明としての役割だけでなく、同時に造作の美しさを際立たせることも可能です。

上記の事例は、梁や欄間などを間接照明で照らしあげることで、今ではあまり見ることができない建築美を印象的に浮かび上がらせています。ガラスの開口部が多いため、映り込みを抑える位置に間接照明を配置しました。

※使用製品はすでに生産が終了しております。後継品にてご検討ください。

【使用製品】LEDモジュール/FXS-LED(2800K)

【後継品】LEDモジュール/FXS2-LED

配置方法②:天井付近から壁面に向かって光を当てる

オフィス廊下(撮影:荒木文雄) オフィス廊下
(撮影:荒木文雄)

間接照明の配置方法の2つ目が、天井付近から壁面に向かって光を当てる方法で、コーニス照明と呼ばれています。

一般的なコーニス照明は、折り上げ天井に光源を隠して壁面に光を当てたり、カーテンボックスの中に光源を隠してカーテンに光が当たるように配置します。

例えば上記の事例では、壁面に格子壁と白壁を採用し、質実剛健を旨とする簡素な趣を表現しています。光源を見せないことで、必要な照度とストレスを感じない気積を叶えた空間が実現しました。

【使用製品】LEDモジュール(フレキシブル)/FXH-LED(3000K)

配置方法③:壁面付近から天井と壁面に光を当てる

バランス照明の事例(DNライティング株式会社)バランス照明の事例
(DNライティング株式会社)

間接照明の配置方法の3つ目が、壁面付近から天井と壁面に光を当てる方法です。コーブ照明とコーニス照明の間に位置付けられる照明で、「バランス照明」と呼ばれています。

バランス照明は、壁と平行に取り付けた板や照明器具から壁に向かって光を当て、天地方向に光を拡散させるのが一般的です。目隠しになっている部分が壁面から浮いているように見せることができるので、事例のように社名を施したり、案内表示を施したりと、視線を誘導するのにも適しています。

また、カーテンボックスに配置すれば、上方向に伸びる光で天井を明るく照らしながら、下方向に伸びる光でカーテンのドレープを美しく魅せることが可能です。

配置方法④:造作や家具下から床に光を当てる

西方庵(撮影:スタジオマップ 前田誠士) 西方庵
(撮影:スタジオマップ 前田誠士)

間接照明の配置方法の4つ目が、造作や家具下から床に光を当てる方法です。

上記事例のように、玄関の上がり框の下に照明を入れると、効率的に足元を照らすことができ、安全性の向上にも期待ができます。

また上がり框の他にも、テレビボードや下駄箱、収納棚を浮かせて、家具の下に間接照明を配置することがあります。夜間の安全性向上はもちろん、おしゃれな空間が演出できるテクニックの一つです。

※使用製品はすでに生産が終了しております。後継品にてご検討ください。

【使用製品】軒下用LEDモジュール(フレキシブル)/FXS-LED-WP(2800K)

【後継品】軒下用LEDモジュール/FXS2-LED-WP

配置方法⑤:棚内部から物に対して光を当てる

西方庵(撮影:スタジオマップ 前田誠士) 西方庵
(撮影:スタジオマップ 前田誠士)

間接照明の配置方法の5つ目が、棚内部から物に対して光を当てる方法です。

この間接照明手法は物に視線を誘導するテクニックで、主にギャラリーや小売店、物販スペースなどで活用されます。通常、陳列棚に配置されたアイテムに光が当たるように、棚上部手前に光源を隠します。

棚専用の間接照明器具を棚ライトといい、上記の事例では棚幅にピッタリ合うサイズの細いLED灯具を選び、棚手前から奥面まで光が広がるように工夫を凝らしました。

【使用製品】LEDモジュール/XC-LED2 (2800K)

配置方法【番外編】:エクステリアを光で照らす

日日ギャラリー(撮影:金子俊男) 日日ギャラリー
(撮影:金子俊男)

間接照明は、屋内に限らず屋外の演出でも使用されます。

例えば上記の事例は、庭奥の板塀を照らし浮かび上がらせることで、樹木の重なりの先に豊かな奥行き感を演出しました。

※使用製品はすでに生産が終了しております。後継品にてご検討ください。

【使用製品】軒下用LEDモジュール(フレキシブル)/FXS-LED-WP(2400K)

【後継品】軒下用LEDモジュール/FXS2-LED-WP

22 PIECES(撮影:繁田諭写真事務所) 22 PIECES
(撮影:繁田諭写真事務所)

またこちらの事例(宿泊施設)は、通りに面した石の外壁を間接照明で浮き上がらせることで、アプローチの明るさを確保するとともに、お客様をエントランスに導く機能を果たしています。

【使用製品】軒下用照明/SO3-LED(2400K)

間接照明の配置方法で迷ったら……

今回は、間接照明の配置方法についてご紹介しました。

造作への納まりが非常に重要な間接照明は、建築や空間のプランを立てると同時に決めていく必要があるため、仕上がりが想像しにくく、また失敗が許されません。

そのため、間接照明を効果的に使いたいのであれば、照明の専門家を交えてプランニングされることをおすすめします。

なお、私たちDNライティングでは、照明の「色温度・配光・明るさ」「設置位置・角度」がシミュレーションできる体感型の施設を東京と大阪の2箇所に設けています。

照明について知識を深めたい方や、間接照明の配置パターンを体感されたい方は、どうぞお気軽にお越しください。

DNライティング「照明実験空間」の詳細はこちら

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多様な空間でお客様のニーズを満たすDNライティング 私たちDNライティングは、業務用照明の専門メーカーです。

現在、百貨店・総合スーパー・ブランドショップ・専門店などの商業施設をはじめ、オフィスビル、ホテル、病院、学校、美術館、マンション、寺社仏閣にいたるまで幅広くこだわりの光(ヒカリ)を表現できる照明メーカーとしてご用命を頂いております。

  • 様々な空間に対応する多彩な品揃え
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