LED照明で店舗のエンターテインメント性を高めるメリットと導入のコツ
住居の照明と違って、店舗照明は商品を魅力的に見せたり集客力を高めたりできるように設置する必要があります。
ただし、全く同じ種類の照明を利用していても、照度や色温度によって店舗の見え方は千差万別です。。
そこで今回は、コロナ禍を生き抜くために役立つ、店舗のエンターテインメント性を考慮したLED照明の使い方をご紹介します。
目次
1.店舗照明を使った空間デザインの重要性
2.LEDを使ったエンターテインメント型照明のアイデア
3.店舗のエンターテインメント性を高める照明の選び方
4.エンターテインメントを重視する場合はLED照明がおすすめ
5.エンターテインメント性を高める照明選びの注意点
6.まとめ
1.店舗照明を使った空間デザインの重要性
渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 4階[428-224(シブヤ224)]
店舗照明にLEDを取り入れた空間デザインをおすすめする理由は、新型コロナウイルスの影響によって、「遊びや趣味のお出かけついでに商品を買う」といった購買活動が起こりづらくなっているからです。「ついで買い」を期待できなくなり、「商品をネットで買う」または「店舗を決めて欲しいものだけ買う」という選択肢を選ぶ消費者が増えれば、「似たような商品を扱う店舗がある中でどうやって来店してもらうか」を考える必要が出てきます。
そこで役立つのが、店舗照明の見直しです。照明は店舗全体の見た目に影響を与える設備なので、内装工事と同時に改修することで雰囲気を変えたり、特定のディスプレイや商品を目立たせたりすることができます。人目を引くディスプレイや商品の魅力を引き出すライティングは他店舗との差別化にもなりますし、店舗のファンを育成できれば来店者の増加も見込めるでしょう。
2.LEDを使ったエンターテインメント型照明のアイデア
飲食店

Wolfgang's Steakhouse
LEDモジュール
XC-LED2
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施主 Wolfgang's Steakhouse by Wolfgang Zwiener
所在地 Singapore
設計・施工 NOMURA DESIGN & ENGRG. (S) PTE LTD
撮影 NOMURA DESIGN & ENGRG. (S) PTE LTD
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レストランやバーなど、高級感や落ち着きを演出したい場合におすすめなのが、間接照明やダウンライトです。感染対策用のアクリルパネル等は、単体だと高級感を薄れさせてしまいます。 しかし、間接照明を使って店舗全体の照度を抑え、カウンターやテーブルをスポットライト・ダウンライトで照らせば、お客様の視線を目の前の料理に誘導可能です。
その他、バックバーの背面や手前にアッパー照明を入れ、光を透かしてボトルのラベルを強調するといったテクニックもあります。
アパレルショップ


アパレルショップの場合、扱っているブランドや店舗のコンセプトに合わせてLED照明を使いましょう。カジュアルなショップでは商品を明るく見せられる昼白色を、大人向けのブランドであれば電球色とスポットライトを組み合わせてシックな雰囲気を演出できます。
また、アパレルショップなど店舗内部が外から見える構造になっている場合、店舗の奥を明るくすることで入店を促しやすくすることも可能です。
大型商業施設


大型商業施設では、「外観」や「各フロアの天井」の照明に気を配ることをおすすめします。建築物の輪郭が際立つようファサード等に照明を配置すれば、夜間の視認性が良くなりますし目立つのでおすすめです。
また、天井に間接照明を仕込むことで、天井を広く見せたり特徴的なデザインを見せたりすることもできます。順路に沿って足元照明を設置するなど、使い方次第ではエンターテインメント性だけでなく動線の管理も可能です。
3.店舗のエンターテインメント性を高める照明の選び方

サンワカンパニー 東京ショールーム
LEDモジュール
FXS2-LED-WP
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施主 株式会社サンワカンパニー
所在地 東京都港区
設計 株式会社エリアデザイン
照明計画 muse-D 鈴木壹比昂、土橋政博
撮影 佐藤久
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店舗のエンターテインメント性を高めたいなら、
・デザイン性の高い造作・什器
・インパクトのある装飾物
に対応可能な照明器具を選びましょう。
たとえば、「FXS2-LED-WP」は軒下用のLEDモジュールですが、ワインセラー(https://www.dnlighting.co.jp/case/assets/media/case/26/thum_rigoletto_1.jpg)やバックバーに使うことでおしゃれな照明器具として活用できます。柔軟で取り回しの良いLEDモジュールは、アイデア次第で幅広い使い方ができるためおすすめです。照明のアイデアを固めてから、明るさや色温度で商品を絞り込むと良いでしょう。
4.エンターテインメントを重視する場合はLED照明がおすすめ
従来光源よりも、エンターテインメント性が高いのがLED照明です。 なぜなら、LED照明は発熱量が少なく、狭い場所にも使えるからです。 また、寿命が長く、頻繁に電源のON/OFFを行ってもLEDの寿命に影響がないといったメリットも持っています。
従来の照明器具では実現できなかった設置場所・設置方法で店舗の照明デザインを実現できるからこそ、店舗照明にはLED照明がおすすめなのです。

5.エンターテインメント性を高める照明選びの注意点
照明のブランドやメーカーによって似たような商品であっても、LEDの色味や照度には差が出ます。照明の色や明るさにムラがあると見た目が悪く、商品や空間の見え方が変わってしまうため注意が必要です。

6.まとめ
コロナ禍でついで買い需要を期待できない以上、店舗ビジネスの存続には「他店舗との差別化」「消費者の目を引くデザイン」が不可欠です。
そこでおすすめしたいのが、曲面や狭い場所などでも使え、造作・家具に組み込めるLED照明を駆使した店舗照明の見直しプラン。店舗をよりおしゃれな空間、人目を引きつける空間に仕上げることで存在感を高めましょう。